八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

現地見学会の体験レポート

 5月18日に開いた八ッ場ダム予定地の見学会に参加した方が体験レポートをネット上に掲載したとお知らせいただきました。
 http://geoharumi.blogspot.jp/2014_05_01_archive.html
 
 現地見学会でお伝えした内容を詳しく解説していただいています。

 レポートが掲載されているサイトは、「下仁田ジオパーク 地学講座」という名前です。
 同じ群馬県内でも、下仁田は地質の魅力が注目され、ジオパークに認定されています。ジオパークとは、「足元の地面の下にある岩石から宇宙まで、数十億年の過去から未来まで、山と川と海と大気とそこに住む生物について考える、つまり地球を丸ごと考える場所」です。(日本ジオパークネットワークのホームページより)
 http://www.geopark.jp/about/

 八ッ場ダム予定地には、国の名勝に指定されている吾妻渓谷や天然記念物に指定されている川原湯岩脈があり、地質の専門家らにとって興味の尽きないところだそうです。八ッ場ダムが計画された60年以上前にはジオパークやエコミュージアムという発想はなく、福田赳夫(元首相)や山本富雄(元自民党参院幹事長)ら地域の有力政治家は、ダム事業による開発が地域振興につながるとアピールしました。

 ダム計画を受け入れ、道路などの開発事業が大盤振る舞いで進められた結果どうなったかは、現地の衰退ぶりを見れば明らかです。当時の政治家の発想は、地域の豊かな自然と文化を無視した、いかにも底の浅い貧相なものに思われます。
 八ッ場ダム予定地はダム事業さえなければ、ジオパークをはじめとして、再生策はいくらでもあるでしょう。

 「下仁田ジオパーク 地学講座」のブログには、下仁田をはじめ、県内各地の自然の奥深い魅力を様々な角度から伝えるレポートが掲載されています。