さる6月26日と27日、国交省は群馬原町の公共施設において、八ッ場ダム予定地の強制収用に向けての事業認定に係る公聴会を開催しました。
公聴会の議事録が国交省のホームページに8月31日付で掲載されました。
22件の公述があり、そのうち15件がダム反対の意見でした。ダムへの反対意見は、報道等でもほとんど取り上げられませんので、議事録は様々な視点から八ッ場ダムの欺瞞性を追及した貴重な記録となっています。
賛成意見の7件の公述は、すべて下流都県の行政関係者と地元議会関係者によるものでした。
国交省のホームページに掲載された議事録は、以下の青い文字列をクリックするとご覧いただけます。
八ッ場ダム事業認定公聴会の議事録2015年6月26~27日
事業認定の可否については、社会資本整備審議会公共用地分科会が開かれ、その審議を経た上で、認定庁である国土交通省の大臣が判断を示すことになっています。
公共用地分科会の情報は公開されないため、経過はわかりませんが、国交省関東地方整備局は八ッ場ダムの湛水までに水没予定地住民の立ち退きと遺跡の発掘調査を完了させることを目指しており、同じ組織である国交省本省はこれを考慮して今年度中にも事業認定の判断を行うと考えられます。