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八ッ場ダム本体工事 基礎掘削8割完了

 今朝の上毛新聞一面に、八ッ場ダム本体基礎掘削工事の進捗を伝える記事が載っていました。

DSCF7014 八ッ場ダム本体工事の基礎岩盤の掘削総量は、1986年当初の計画では149万立方メートルでしたが、その後、68万立方メートル、さらに60万立方メートルへと削減されてきました。
 冬季も昼夜、急ピッチで工事を進め、60万立方メートルの8割まで掘削が進んだとのことです。
(写真右=ダム本体の骨材を運搬するために水没予定地に設置されたベルトコンベヤー 2016年2月28日撮影)

◆2016年3月5日 上毛新聞
「八ッ場ダム本体工事 基礎掘削8割完了」

 八ッ場ダム(長野原町)の本体工事で、国土交通省八ッ場ダム工事事務所は4日、堤体と接する地表を露出するための基礎掘削が工程の8割を完了したことを明らかにした。
 これまでの計画通り5月末までに基礎掘削を終え、6月から24時間態勢でのコンクリート打設工事に入る見通し。

 掘削を終えた岩盤は60万立方メートルのうちの48万立方メートル。掘削現場から山を越えた南西側の東吾妻町内では、ダム本体に砂や石などの骨材を供給するプラントヤードを建設中で、すでに一部で稼働を始めている。
 4月から総延長10キロのベルトコンベヤーでダム建設地近くまで骨材を運び、堤体を形成する。

—転載終わり—

 写真下=八ッ場ダム本体工事現場(吾妻渓谷左岸) 2016年3月2日撮影
本体工事現場

 写真下=一昨年9月まで川原湯温泉駅が営業していた川原湯地区・下湯原。正面のV字谷が八ッ場ダムが建設される名勝・吾妻渓谷。
 手前にダム本体の骨材を貯蔵するための黒と赤の骨材ビンが並び、その右手では、ダム本体の基礎岩盤の掘削工事により吾妻渓谷から運び出された土砂がピラミッドのように積み上げられつつある。さらにその右手に川原湯地区住民の移転地として山の中腹に造成された打越代替地がある。
 八ッ場ダム事業では、地すべり対策と代替地の安全対策をこれから実施することになっているが、対策の中身も費用も明らかにされていない。2016年2月28日撮影
骨材ビンとのり面

 写真下=吾妻川に沿って通っていた国道を走ったバス路線はとうの昔に廃止されたが、停留所の看板は最近まで立っていた。 2016年2月28日撮影
下湯原バス停の看板