熊本地震で避難指示が出た大切畑ダムについて、布田川断層帯との関係などを調査する技術会議の初会合が開かれました。
関連記事を転載します。
◆2016年6月1日 毎日新聞熊本版
http://mainichi.jp/articles/20160601/ddl/k43/040/273000c
ー熊本地震 活断層との関連調査 大切畑ダム、技術検討専門会議が初会合 /熊本ー
熊本地震で堤防がひび割れるなど損壊した西原村の大切畑ダム(ため池)について、県は31日、有識者の委員4人らでつくる「技術検討専門会議」の初会合を開いた。
ため池の直下にあると指摘されている布田川断層帯と損壊との関連や、現地で復旧できるかなどを調査する予定。
県農村振興局によると、委員からは▽断層帯と地震動のどちらが損壊原因かの調査▽水位や堤防の観測調査▽ボーリング調査の必要性??などについて提言されたという。
ダムは4月16日の本震後に取水施設が破損。水門が開いて鳥子川に水が流入し、5集落約130戸387人に避難指示が出た。
その他、堤防内のコンクリート枠が少なくとも18カ所破損し、ダム周辺の山2カ所も崩落した。
4月16日から5日間にわたって水を緊急放出し、現在は最少水位になっている。
ダムは1855年に造られ、県が1975年に改修した。
貯水量は約85万立方メートルで、西原村や益城町、菊陽町の農地計約700ヘクタール、農家計874戸に農業用水を提供している。【出口絢】