さる5月25日、国交省八ッ場ダム工事事務所は、報道関係者向けに八ッ場ダム本体工事現場を案内する見学会を開催しました。
関連記事を転載します。
◆2017年5月26日 上毛新聞 (紙面記事より)
http://www.jomo-news.co.jp/ns/8214957264636459/news.html
ー八ッ場ダム本体 お目見え コンクリート2割打設ー
国土交通省八ツ場ダム工事事務所は25日、報道関係者に群馬県長野原町のダム工事現場を公開した。
コンクリートの打設高が2割ほどに達し、本格的な姿となったダム本体がお目見えした。
完成後にダムの最も高い場所となる標高586メートルの予定地に立つと、むき出しになったダム内管理用通路の一部や、水路となるステンレス製の「利水放流管」が眼下に広がった。放水ゲートとなる「常用洪水吐(じょうようこうずいばき」も足場が組まれた状態で見ることができた。
計画発表から65年が経過する八ッ場ダム。昨年6月からコンクリート打設が始まり、4月からは24時間打設する「巡航RCD工法」で工事が進められている。周辺道路の整備など生活再建事業とともに、2019年度の完成を予定している。
◆2017年5月26日 朝日新聞群馬版
http://digital.asahi.com/articles/ASK5T5GKDK5TUHNB00M.html
ー姿見えてきた八ツ場ダムー
2019年度中の完成をめざして国が長野原町に建設中の八ツ場ダムの工事現場が25日、報道関係者に公開された。コンクリート製の本体は完成時の2割の高さに達し、巨大なダムの姿が徐々に見えてきた。
昨年6月から、吾妻川をせき止める堤体(完成時の高さ116メートル、最上部の幅291メートル)を造る工程に入っている。コンクリートを流し込んで堤体を下から積み上げる工事で、現在の高さは二十数メートル。ダムの水を放流する部分の構造などが姿を見せ、堤体の上では大勢の人が大型クレーンやダンプカーを使って作業していた。堤体全体で使われるコンクリートは計100万立方メートルに及ぶという。
ダムの水を堤体の中を通して発電所に引く利水放流管(長さ100メートル、直径2・2メートル)の設置や、ダムの水を放流する常用洪水吐(こうずいばき)と呼ばれる設備の工事も進んでいた。
国土交通省八ツ場ダム工事事務所によると、工事は24時間態勢で行われ、この日は約370人の作業員が従事した。工程はほぼ予定通りだという。(土屋弘)
◆2017年5月26日 建設通信新聞
https://www.kensetsunews.com/archives/63719
ー関東整備局の八ッ場ダム建設工事/コンクリ打設高2割突破ー
【1日延べ370人作業、清水・鉄建・IHIインフラJV】
関東地方整備局が群馬県長野原町に建設している八ッ場ダムのコンクリート打設高が堤高116mの2割を突破し、ダム本体の形状が現れ始めた。現在、24時間態勢で1日延べ約370人(骨材プラント含む)が作業を進めている。施工は清水建設・鉄建建設・IHIインフラシステムJVが担当。2019年度の全体完成を目指す。
工事は3月4日の定礎式を経て、4月からは堤体内部、外部の順に施工する巡航RCD工法によるコンクリート打設を開始した。同局発注のダムで本格的にこの工法を使うのは初となる。
堤体には約100万m3のコンクリートを使用する。報道関係者向けに現場見学会を開いた25日は、打設量が少ないことからケーブルクレーンでコンクリートを供給していたが、多い日にはSP-TOMを用いる。
現場では現在、県が設ける水力発電所にダム湖の水を運ぶ利水放流管(ステンレス製、直径2×長さ約100m)を設置。その周囲のみ、コンクリ打設に先立ち補強のための鉄筋を組み立てている状況だ。堤体内部を点検するための監査廊は最も低い位置のものの設置が始まり、常用洪水吐などの組み立ても開始している。
4月は、現場を見渡せる「やんば見放台(みほうだい)」に約1万人が訪れたほか、22団体の計542人がツアーで、435人がマイクロバスでそれぞれ現場を見学した。
由井修二同局八ッ場ダム工事事務所副所長は「品質確保に努めながら工事を進めたい」と力を込めた。
~~~転載終わり~~~
写真=ダムサイト左岸上流側の展望台やんば見放台から見える八ッ場ダム本体工事現場。2017年5月20日撮影。
写真=ダムサイト下流の吾妻渓谷・小蓬莱「見晴らし台」から見える八ッ場ダム本体工事現場。2017年5月7日撮影。