2005年3月26日(土) 讀賣新聞群馬版より転載
4度目も合意見送り 八ッ場ダム代替地の分譲基準
長野原町の八ッ場ダム建設に伴い、水没住民と国土交通省による移転代替地の分譲基準を巡る交渉で、水没5地区の代表でつくる代替地分譲基準連合交渉委員会は25日、同省が2月に示した4度目の基準について協議し、合意を見送る方針を決めた。28日にも再び、同省に価格引き下げなどを求める要望書を提出する。
関係者によると、同町川原湯地区側から、分譲価格は依然高く、生活再建が厳しいため現状では受け入れられないとの地区の方針が報告された。一方、同様に基準に難色を示してきた川原畑地区は受け入れでまとまったことを伝えた。
両地区を除く3地区はすでに早期妥結の方向を示しているが、結局、この日は5地区の足並みをそろえていくことを確認し、合意見送りを決めた。