2006年4月15日上毛新聞より転載
「長野原町長選4/23 地域活性化
都市と人口交流促進ー高山氏、ダム建設で観光振興ー福嶋氏」
長野原町長選は前町教育委員長の高山欣也氏(62)と観光業の福嶋誠氏(54)の新人二人が出馬を予定している。行財政改革の取り組みに大きな見解の差は見られないが、観光開発や合併問題で微妙な主張の違いが見られる。
「八ッ場ダムと温泉」や「北軽井沢の高原リゾート」を結んだ観光開発を目指す中、高山氏は「里親制度」を導入して都市から児童生徒を迎えることや「第二子から出産祝い金支給」での「人口増」を訴える。福嶋氏は八ッ場ダム建設を機会に「観光地として売り出し、人口一万人構想を実現する」としている。
浅間山の災害対策では、福嶋氏がハザードマップを見直して「周辺住民の生命と財産を守る仕組みを検討したい」と主張。高山氏は「すでに配布された防災マップを踏まえ、24時間体制」で対応する方針だ。
行革は双方とも「箱物整備の見直し」「外部委託の徹底」「住民の協力で経費削減」を強調。ただ、合併について、高山氏は「すでに自立の選択をしているので努力するしかない」としながらも、行革を進めるうえで「合併が必要」という。これに対して、福嶋氏は「どちらともいえない」とし、「住民や関係町村の意向を踏まえて対応したい」とやや慎重な姿勢だ。