2006年9月16日 上毛新聞より転載
ー八ッ場ダム代替地分譲 来年に延期 国交省「協議必要な区画残す」-
国土交通省八ッ場ダム工事事務所は15日までに、今秋に予定した水没地区住民の代替地第一期分譲を、来年の年明けから年度明けまでの間に遅らせることを長野原町に通知した。国交省は「移転住民と区画内の土地利用で最終の協議を残しているため」と説明している。
今秋の第一期分譲開始を予定していたのは打越(川原湯)、川原畑、林、横壁、長野原の五ヶ所の代替地。基本的な粗造成が完了し、移転者に分譲する区画はすでに決まっている。しかし、宅地や畑地(家庭菜園)、田地など土地の利用方法によって盛り土の仕方が異なり、協議を必要とする区画があるという。まだ最終工程の上面整備ができておらず、年明けから年度明けとされる分譲の開始時期は代替地によって異なる見通し。
今月末からは電気、上下水道の整備を含めた上面整備に入る予定で、国交省は「できるだけ早い時期に分譲を開始したい」と話している。