2007年10月19日 讀賣新聞より転載
「水没地区移転再び延期 八ッ場ダム ”川原湯”年度末に」
長野原町の八ッ場ダム建設に伴う水没地区の代替地移転で、川原湯地区が移転する打越代替地の分譲開始が、電線の地下埋設などのため、今年度末近くにまで延期されることが18日、わかった。当初計画では2002年度の開始予定だったが、再三にわたり延期され、今秋に始まる予定だった。
国土交通省八ッ場ダム工事事務所によると、移転の対象となる水没5地区のうち、川原畑、長野原、林の3地区の代替地は今年6~8月の間に分譲が始まった。だが、8月の予定だった横壁地区は12月まで遅れるほか、今秋予定だった川原湯地区は越年が確実で、年度末となる見通しという。
打越代替地は川原湯温泉も移転する大型の代替地で、延期理由について、同事務所は「温泉街の景観に配慮して電線を地下敷設とするなどしたため、配管が複雑で工事に手間取った」と説明、「今回の遅れは、09年度までの移転という目標に影響しない」としている。