2008年1月9日 上毛新聞より転載
県は七日、八ッ場ダム建設に伴う松谷第二トンネル(仮称)=東吾妻町松谷=内で男性作業員が死亡した事故を受けて休止していた掘削工事を、九日から再開することを決めた。掘削方式をこれまでの発破から大型重機に変更するなどの対策を講じ、再発防止を図る。
事故は、発破準備のため、トンネル先端部の壁面(切羽面)で火薬を詰めていた男性が落下した岩盤の下敷きになった。このため、掘削方式の変更のほか、①切羽面に吹き付けていたコンクリートをさらに厚くする②やむをえず発破を使う場合、重機を改良してつくった防護板の下で準備作業をするーなどの対策を行う。
また、安全管理者や作業員を増員。工事現場内の安全パトロールを月一回から最低二回にするなど安全管理体制を強化する。
事故が発生した昨年十二月十八日から工事を休止していたが、今年十月完成予定の工期に影響はないという。