2008年2月26日 読売新聞埼玉版より転載
八ッ場ダム工期 延長は「不愉快」 代表質問で知事
上田知事は25日の県議会の代表質問に答え、建設中の八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の工期が5年延長されたことについて、「ずっとだまされている。不愉快を感じているのは事実だ」と述べた。しかし、更なる工期の延長や事業費の増額はないことを国に文書で確認したとし、「治水、利水の観点から必要であり、同意せざるを得ない」とした。
同ダムは2000年度に完成する予定だったが、01年に工期を10年延長した。総事業費も2110億円から4600億円に変更され、県の負担額も263億円から569億円と倍増した。さらに昨年12月、国土交通省関東地方整備局は住民移転計画見直しなどに伴い、完成は15年度末と発表した。
知事は昨年暮れ、関東地方整備局長あてに文書で照会したところ、更なる延長や事業費増加は「想定していない」との回答を受けたという。