2009年10月6日
発売中の月刊「ガバナンス」10月号のグラビアページ(4ページ)は、写真家の大西暢夫さんが八ッ場で撮った写真と文章が4ページにわたって掲載されています。
政権交代以来、民主党政権による八ッ場ダム中止政策に対する地元住民の反発が大きく報道され、最初は同情論が多かった世論が、次第に地元に対する批判が多くなってきました。ダム問題とは何なのか、ダム計画と共に歩んできた地元の住民以外の多くの国民にとって、あまりに知らないことが多いのではないでしょうか。
批判と対立だけでは何も生まれません。「水になった村」の映画監督としても知られる大西さんのルポは、現場に根ざした心にしみるメッセージだと思いました。
一部引用
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これは国が仕掛けた悲劇と言えよう。どのようにして人が生きてきた場所を建て直していくのかを、僕は国に期待するとともに、国民の意識も問うてみたいと思った。
・・・中略・・・
温泉は不動の財産。そこにいなければ商売ができない街なのだ。やっと決断したこのタイミングで、流れが変わったが、今後、旅館が引っ越しすることにかわりはない。
中止になる悲劇?もある。中止になる喜びもある。八ッ場からいただいた教訓をいい加減、次に生かしたい。
時間をかけて僕たちも考える必要があろう。
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