●2010年6月24日 朝日新聞より転載
ー《群馬選挙区》改選数2→1、民・自の現職が激突ー
http://www2.asahi.com/senkyo2010/news/TKY201006240150.html
建設中止問題に揺れる八ツ場(やんば)ダムを抱える群馬選挙区は、改選数が2から1に減り、民主と自民の現職同士がぶつかる。改選数1の選挙区では全国唯一の現職対決だ。
自民現職で前外相の中曽根弘文氏(64)は24日、前橋市の選挙事務所で「間違った方向に向かいつつあるこの国の政治をたださなければならない」などと訴えたが、八ツ場ダムには直接言及しなかった。午後にダムの地元の長野原町で出陣式をする。
民主現職の富岡由紀夫氏(46)も、前橋市内での演説ではダムに触れなかった。これまでも労組の集会などで「地元と政府の間に入り解決する」と訴えてきたが、街頭ではダムに言及していない。
中止の立場の共産新顔の店橋世津子氏(48)も、第一声でダムには触れなかった。
●2010年6月23日 朝日新聞愛知版より一部転載
ー参議院って何?(下)ー
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000601006230003
●組織代表「もろ刃の剣」
「コンクリートが社名に入る会社から大変な苦情が来る。コンクリートで仕事する人は人間じゃないのか」
「ご迷惑をかけた方がいれば申し訳ない」
5月25日、仙台市のビル1階にある宮城県建設業協会の大会議室。「コンクリートから人へ」のキャッチフレーズをめぐり、国会で鳩山由紀夫首相(当時)を攻める自民党の脇雅史氏(65)の姿がスクリーンに映し出された。
脇氏が壇上にあがると約350人の聴衆から大きな拍手。「地域を支える建設業。これ以上、公共事業を削られるわけにはいかない」と訴えた。
元建設省キャリア官僚で、3期目を目指す脇氏。すでに47都道府県の建設業協会支部を2巡した。参院選公示後に3巡目に突入する予定だ。
八ツ場ダム中止を「法律違反で国家権力の乱用」と強く批判する脇氏は、2008年分の政治資金収支報告書によると、ゼネコンや建材メーカーなど37企業・団体から計725万円の献金を受けている。建設業界と一体のように見える政治活動。脇氏は「任期が長く、議論を尽くす参院には、色々な分野の専門家を集めるべきだ」と強調する。