関係都県知事と長野原町長についてのニュース

 参院選さなかの今日この頃、八ッ場ダム推進の石原都知事と長野原町長の面談がセットされました。こうした動きの背後には、いつもダム行政を推進してきた国交省河川局のシナリオがあるといわれてきました。
 参院選後、八ッ場ダムの検証作業が始まります。ダムの推進派にとって、選挙の政治空白の間に有利に検証作業をすすめるための仕込み作業なのかもしれませんが、一般都民、県民の民意を代弁しているとは言えません。

●2010年6月25日 朝日新聞群馬版より転載
ー都知事と直談判へ 中止撤回に協力要請ー
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000581006250001

 八ツ場ダムの地元、長野原町の高山欣也町長が25日、東京都の石原慎太郎知事を訪ね、ダムの「中止」撤回に向けて協力を要請する。7月早々には埼玉、千葉両県知事にも会う予定。

 全国のダムの必要性を再検証している国の有識者会議の中間報告が8月にも出るのを前に、八ツ場ダムの建設事業費を負担している下流都県との「結束」を確認し、中止撤回への動きに弾みをつける狙いがある。

 高山町長が八ツ場ダム問題で都知事に直談判するのは初めて。竹内良太郎・町議会議長らが同行する。

 町長は都知事に対し、中間報告を精査するよう求める。「治水、利水のために八ツ場ダムが必要と言っているのは下流都県。町は必要かどうかを言う立場にはない。中間報告に納得できなければ、『中止』撤回の声を上げてほしい」との思いからだ。

 八ツ場ダムは、主に利根川水系下流部の洪水被害を減らすために計画された。4600億円の建設事業費のうち、治水分として東京、埼玉、千葉、茨城、栃木と群馬の6都県が計1756億円を出資。利水分と、事業費以外の水没地域の生活再建事業にも栃木を除く5都県が応分の負担をしている。

 6都県知事は昨年10月、そろってダム現場を訪れ、中止撤回を求める共同声明を出した。しかし地元には前原誠司国交相の「中止」発言以来、「国との共同事業者」(高山町長)である6都県知事に期待した動きがなく、「当事者意識」が希薄なのではないかとのいらだちもある。

 高山町長は日程調整がついた上田清司・埼玉県知事、森田健作・千葉県知事とも会うことで、知事らの「発言力」に期待をかける。(石田裕貴夫)

●2010年6月26日 上毛新聞一面より転載
ー八ッ場ダム中止撤回の協力要請 都知事に長野原町長ー

 八ッ場ダム問題の地元、長野原町長の高山欣也町長は25日、東京都の石原慎太郎知事を訪ね、ダム中止撤回への協力を要請した。国土交通省の有識者会議が今夏にも全国のダム事業の検証基準を策定するのに備え、同ダム建設事業に負担金を支払っている下流都県と連携を深める。7月上旬に埼玉県の上田清司知事、千葉県の森田健作知事と会う予定で、茨城県の橋本昌知事とも日程を調整している。
 高山町長は25日、竹内良太郎町議会議長らとともに石原都知事に協力を要請した。高山町長は「反応は良かった」と話した。石原都知事は25日午後の定例会見で「(ダム建設を)速やかに推進する努力をいっしょにしましょうという要請で、賛成ですと申し上げた」と述べ、中止撤回に向けて連携する意向を示した。
 高山町長は一連の訪問について「治水、利水のためにダムを必要としているのは下流都県。検証基準の策定に合わせて、(下流都県から)声を上げてほしいと伝えるのが狙い」と語る。各都県知事の「権限」にも期待しているという。

●2010年6月29日 朝日新聞東京版より一部転載
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000141006290001

【石原知事発言から】
◆再検証データ出して
◇八ツ場ダム
 ――八ツ場ダム(群馬県)建設予定地の町長と会談した内容は。

 「彼らも困窮しているしね、(民主党政権は)『検証する、検証する』って、全然(再検証の)内容が明かされないしね。(中略)いずれにしろ、はっきりしたデータを出してもらって事を決着してほしい、と。あと、とにかくいろんな工事が進んでて、(凍結されて)残るのはダム(本体工事)だけなんて非常に奇態な現象になっていますがね。みんな東京を含めた関東の首都圏、多くの県に水を供給するためのインフラだと思って協力してきたのにね。とにかく(工事が)残るのはダムだけだったら、私たちとしてもとても我慢ならないし、事を速やかに推進する努力を一緒にしましょうということで、(それに対し)『賛成です』と申しました」

●2010年7月1日 東京新聞群馬版より転載
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100701/CK2010070102000100.html
ー八ッ場ダム問題で知事 流域都県で会議調整ー

 大沢正明知事は三十日の定例会見で、前原誠司国土交通相が八ッ場(やんば)ダムなどを再検証するための基準を今夏ごろに提示するとしている点に言及。「八ッ場ダム流域の六都県で(再検証の基準が出る前に)会議をしようと調整を進めている」と説明し、ダム中止撤回をあらためて国に伝える考えを示した。

 前原国交相は、八ッ場ダムの建設中止方針とともに「できるだけダムに頼らない治水への転換」を目的とした有識者会議を設置。全国のダム事業を検証する基準の策定へ向けて議論を進めている。

 大沢知事は「(八ッ場ダム問題について)東京都の石原慎太郎知事や埼玉県の上田清司知事とも最近、話をした。国に言うべきことはしっかり言っていくことが必要」と述べた。 (中根政人)