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建設工事が休止に/津軽ダム

東日本大震災発生後、八ッ場ダムの予定地では、JR線が止まったままで、ダム予定地では計画停電も実施されましたが、八ッ場ダムの関連工事は続いています。一方、青森県の津軽ダム(国直轄)は建設工事が休止となりました。

◆2011年3月19日 東奥日報より転載
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2011/20110319105937.asp
 -建設工事が休止に/津軽ダム―

 東日本大震災の影響を受け、国が西目屋村に建設中の津軽ダムの工事が休止に追い込まれ、2016年度を目指している完成時期もずれ込む見通しであることが18日、分かった。同ダム工事事務所が本紙取材に明らかにした。建設資材や燃料の調達が困難なためだという。

 同事務所によると、3月までの年度内は休止の方向で業者と調整し、11年度からの工事は当面着手しない。休止期間は未定。

 ダム工事を請け負う建設業者は「物流が滞り、アスファルトや鉄鋼が入ってこない」と内情を語る。別の業者は「重機を動かす軽油の調達が難しい。いつ震災前の供給状態に戻るかも分からないので、工程の計画が立てられない」と話した。

 同村の関和典村長は本紙取材に「(国の新年度予算で)被災地の復興が優先され、国直轄の公共事業である津軽ダム建設工事も影響を受ける」と工事休止長期化に伴う地域経済の先行きに懸念を示した。

 津軽ダムは本体工事着工が08年。工事が順調に進めば工事進捗(しんちょく)率は3月末で46%(事業費ベース)になる予定だった