2011年6月6日
東北地方、関東地方の河川堤防は、東日本大震災で大きな損傷を受けたところが少なくありません。
関東の直轄河川については最新の情報が関東地方整備局のHPに6日5日に掲載されました。↓
◆関東地方整備局管内の直轄河川の被災状況
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000040459.pdf
太平洋に面した茨城県、千葉県を中心に河川堤防に多くの被害が発生しており、余震によって被害数がさらに増加していることを具体的に46ページにわたって報告しています。例年より早い入梅により、二次災害の危険性も高まっており、その対策が急がれています。
また、国交省東北地方整備局河川部は6月3日、東北地方における被害・復旧状況を公表しています。
↓
◆東日本大震災における河川・海岸施設の被害及び復旧状況
http://www.thr.mlit.go.jp/Bumon/B00097/K00360/taiheiyouokijishinn/hukyuu/0603.pdf
東北地方で最も長大な北上川の被災状況のみを扱った資料もあります。
◆北上川の河川堤防の被災状況(地震)
http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/b00037/k00290/river-hp/kasen/index.html
↑北上川等堤防復旧技術検討会・第1回の資料より
http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/b00037/k00290/river-hp/kasen/index.html
これらの被災堤防は応急対策が講じられたものの、本格的な復旧工事はこれからで、巨額の予算が必要となります。
そのため、第一次補正予算で河川関係にもしっかり予算が付きました。↓
http://www.mlit.go.jp/common/000143546.pdf
これを見ると、直轄事業で配分済みが169億円、未配分が582億円、補助事業で配分済みが26億円、未配分が1777億円で、合計すると、2554億円にもなります。一次補正予算の原資は年金積立金を流用したものなどであって、無理をして捻出したものです。
今年度も全国のダム事業には約2400億円の予算が付いています。本来であれば、これらの中から不要不急の予算を洗い出し、それを緊急性を要する被災地の堤防復旧工事に回さなければならないはずです。
国交省は東日本大震災でもしっかり立ち回って、巨額の予算を獲得し、焼け太りしている、との批判の声があがっています。