群馬県知事選挙が終盤に入っています。
県内の紙面で取り上げられた八ッ場ダム関連記事を転載します。
あしたの会による各候補者へのアンケート結果はこちら
https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1247
八ッ場ダムと群馬県知事選(その1)はこちら
https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1251
◆2011年6月24日 朝日新聞群馬版
2011知事選
~八ツ場「もっと争点に」 いらだつ地元住民~
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000771106240001
「ここに来たって、人口が少ないから票にならない。これまでの知事選も静かだった。この2年間の騒ぎが異常だっただけ」
八ツ場ダム問題に揺れる長野原町。告示から23日で1週間が過ぎたが、選挙戦は盛り上がっていない。
候補者は、ようやく町に来るようになった。後藤新氏は22日午後、大沢正明氏は23日朝、ダムが建設されれば水没する町内5地区などを回った。小菅啓司氏も24日に町に入る予定だ。
朝日新聞の候補者アンケートによると、大沢氏は八ツ場ダム推進、海老根篤氏と小菅氏は反対の立場。後藤氏は「国の検証結果に従う」と答えた。だが、各候補の訴えは生活に身近な課題が中心で、八ツ場問題はかすみがちだ。
八ツ場ダムは、政権交代後の2009年9月、国土交通相だった前原誠司氏による本体工事の中止表明で全国的な注目を浴びた。後任の馬淵澄夫国交相は昨年11月に中止方針を棚上げし、今年秋までに検証結果を出すと軌道修正した。
「国の方針が揺れ動くたび、住民は傷ついた」と、同町の高山欣也町長(68)は振り返る。八ツ場ダムは総事業費4600億円のうち、1都5県の負担金が62%の2844億円を占める。高山町長は「住民の生活再建のため、きちんと責任がとれる人が知事になるべきだ」と話す。
川原湯地区のダム対策委員長の樋田洋二さん(64)は「次の知事には(ダム建設を)やってもらうしかない」と言葉少なに語る。最盛期に約20軒あった川原湯温泉街の旅館は、樋田さんが営む「山木館」を含めて5軒だけになった。
温泉街で飲食業を続ける水出耕一さん(56)が言う。「旅館主も高齢化し、私たちには時間がない。八ツ場ダム問題は知事選の争点になるべきだ」(小林誠一)
【候補者アンケート】
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000771106240002
【中】八ツ場ダム・群馬DC・・・
八ツ場ダムは造るべきでしょうか、中止すべきでしょうか。
【海老根 篤氏(64) 無新】
絶対に中止すべきである。これまでに群馬県や関係都県が支出した費用の弁償はせず、求めず、これから支出する予定だった費用を他の県内のダムの改良、修繕などに充てる。
【大沢 正明氏(65) 無現】
八ツ場ダムは、利根川流域の皆さんの生命・財産を守り、首都圏の水資源及び電力の安定確保に資する必要不可欠な施設である。そして、そのために自らが犠牲となる覚悟をされ、大変なご苦労をされた地元の皆さんの思いに応えなければならない。
【後藤 新氏(50) 無新】
(1)八ツ場ダムは国策のダム。
(2)国の専門的・科学的な検証結果に従う。
(3)地元の生活再建は国の責務。
【小菅 啓司氏(60) 共新】
中止すべきだ。首都圏全体で水余りであり、ダムによる洪水低減効果もごくわずか。ダム湖が新たな地滑りを誘発する危険も大。ダムに水を貯めるために、現に吾妻水系で稼動中の水力発電は大幅ダウン。地元関係者への補償と地域振興に国・県が責任を負うべきだ。 (以下略)