日本学術会議最終回の関連記事

 6月20日に開催された日本学術会議の利根川基本高水検証の最終回について、速報を各紙が報じています。以下、転載です。

◆2011年6月20日 東京新聞より転載
 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2011062001001179.html
 -見直し後の最大流量は妥当 八ツ場ダム問題で学術会議-

 八ツ場ダム(群馬県)建設の根拠となっている利根川水系の最大流量(基本高水)の妥当性を検証する日本学術会議分科会は20日、国土交通省が新たに算出した毎秒2万1100トンを妥当とする見解を明らかにした。7月中に国交省に正式に回答する。

 従来の最大流量毎秒2万2千トンについては、森林の保水力を過小評価しているなどの批判があったため、国交省が再計算し、第三者機関の同分科会が妥当性を評価していた。従来とあまり変わらない数値が妥当とされたことで、建設の是非をめぐる今後の議論に影響を与えそうだ。

 最大流量は、群馬県伊勢崎市の基準地点で過去最大とされるカスリーン台風(1947年)時の流量を推計。国交省は保水力などの条件を変更して再計算したのに対し、分科会の独自計算でもおおむね同じ数値が出たという。カスリーン台風を上回る200年に1度の想定についても国交省が示した毎秒約2万2200トンを妥当と判断した。

 同省は、今回の結果と併せて、別に設置している「検討の場」での治水、利水両面の代替案の議論も踏まえて、今秋をめどに建設の是非を決める。(共同)

◆2011年6月21日 毎日新聞群馬版より転載
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20110621ddlk10010203000c.html
八ッ場ダム・流転の行方:国交省の再試算「妥当」--学術会議分科会 /群馬
 ◇基本高水で回答骨子
 八ッ場ダム建設の根拠として国が示していた利根川の基本高水(最大流量)を検証中の日本学術会議河川流出モデル・基本高水評価等検討分科会(委員長=小池俊雄・東大大学院教授)は20日、東京都内で第11回会合を開き、回答骨子を取りまとめた。伊勢崎市の八斗島地点で毎秒2万1100立方メートルとする国土交通省の再試算結果について、最終的に「妥当」と認めた。

 基本高水は利根川の観測史上最大となった1947年のカスリーン台風による洪水を想定して算出している。八斗島地点で当時実際に流れた最大流量は毎秒約1万7000立方メートルと推定されるが、回答骨子では、上流で起きた決壊などが原因で、すべての水が流れてこなかったためと説明している。

 一方、再試算結果は当時の最大流量と約4100立方メートルの開きがあるため、回答骨子では「大きな差があることを改めて確認し、現実の河川計画、管理の上でどのように用いるか、慎重な検討を要請する」と記載し、全面的な追認は避けた。

 基本高水について、同省は09年の政権交代前、毎秒2万2000立方メートルとしていたが、算定根拠が不明として同分科会が再試算を要請していた。同分科会は8月2日、一般市民向けの説明会を開く予定。【奥山はるな】

◆2011年6月21日 読売新聞群馬版より転載
 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20110621-OYT8T00032.htm
 利根川基本高水 再計算「誤りなし」

 八ッ場ダム(長野原町)の建設根拠となっている利根川水系の基本高水(最大流量)の再計算を巡り、国土交通省から計算方法の検証を依頼されていた日本学術会議河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会は20日、東京都内で会合を開き、計算方法に誤りはないなどとする回答骨子をまとめた。

 利根川水系の基本高水は従来、カスリーン台風(1947年)を基準に伊勢崎市の八斗島地点で毎秒2万2000立方メートルと設定されていたが、算出根拠が不明だったため国交省が再計算を実施。雨量や流量など近年の観測データを考慮した新しい計算方法で、毎秒2万1100立方メートルと算出していた。分科会はこれを検証し、計算に誤りはなく、基本高水は毎秒2万1100立方メートルのマイナス0・2%からプラス4・5%の範囲が妥当とした。

 分科会はこの骨子を基に、7月中に正式な回答文を作成し、国交省に提出する。8月2日には一般向けに公開説明会を開く予定だ。

*日本学術会議による利根川検証の情報は、こちらに掲載しています。↓

 https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1253
 河川行政を追認する日本学術会議

 https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1256
 日本学術会議の検証への意見や批判

 https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1259
 「地下ダム」が取り沙汰される中、八ッ場ダムは推進?