本日の朝日新聞夕刊に、来る4月23日の利根川の集会が取り上げられています。
集会のお知らせはこちらです。
河川行政の問題を最もよく知る国交省OBの宮本博司さんがメインゲストです。
利根川流域市民委員会の再結成集会ー4/29 in 東京・水道橋
https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1604
記事を転載します。
◆2012年4月24日 朝日新聞夕刊より
ー窓 論説委員室から 一千万人の利根川ー
首都圏を貫く流域に、約1200万人が住む大河川・利根川。その開発を問い直そうと、様々な市民団体が集った利根川流域市民委員会が約3年ぶりに動き出す。
きっかけは、利根川水系の吾妻川で工事が進む八ッ場ダム(群馬県)だ。野田政権は昨年末、本体工事に着工する方針を打ち出したが、条件をつけた。その一つが、「利根川水系の河川整備計画を早急に作ること」。
利根川には、今後30年を見すえた整備計画がない。2009年の政権交代で中断した策定作業が再開される方向となり、委員会も活動を再開することにした。
利根川水系での大規模開発は八ッ場ダムだけではない。渡良瀬川の支流にダムを造る思川開発、霞ヶ浦や那珂川と利根川を地下水路で結ぶ霞ヶ浦導水事業は、残りの事業費が約1千億円と400億円強だ。合わせると八ッ場ダムの残事業費約1100億円弱を上回る。
流域には堤防が弱いところが目につく。水道水や工業用水はあまり気味だ。財政難の中で急ぐべき対策は何か、市民の代表をまじえた議論の場を設けるよう、国土交通省に求めていくという。
再結成の集会は、29日(日)午後1時半から、東京都文京区1の4の1の全水道会館で。参加費は500円。 (田中雄一郎)