2012年6月23日
先ごろ、自民党の佐田玄一郎衆院議員、みんなの党の上野ひろし参院議員がそれぞれ、衆参の国土交通委員会において八ッ場ダム推進の立場から質問を行いました。
佐田議員は、関連企業の佐田建設が八ッ場ダムの関連事業を受注しており、八ッ場ダム推進議連の会長を務めています。
元経産官僚の上野議員は、建設官僚であった義父、上野公成元参院議員(自民党)の選挙地盤を引き継いでおり、昨年の暮れ、八ッ場ダムの再開を告げに前田武志前国交大臣が現地を訪れた際には、ダム推進派住民らとともに万歳三唱で前田大臣を歓迎しました。
両議員による質問に関する記事やネット情報は以下の通りです。
~上野ひろし議員の質問~
◆2012年6月20日 上毛新聞 1面
-「生活再建に万全の対応」 八ツ場ダムで羽田国交相-
羽田雄一郎国土交通相は19日、参院国土交通委員会で、八ツ場ダム建設に関わる生活再建事業について「水没地域の皆さまの苦渋の選択を踏まえれば極めて重要な課題だ。万全の対応をする」と述べ、河川整備計画策定の有無にかかわらず対応していく方針を示した。上野宏史氏(みんなの党)の質問に答えた。
羽田氏は前田武志前国交相が八ツ場ダムの建設継続を打ち出したことを踏まえ、あらためて「この対応方針に変わりはない」と発言。本体工事の前提とされる利根川水系の河川整備計画を早急に策定していく考えを示した。
◆上野ひろしオフィシャルブログ 2012年6月20日
http://ameblo.jp/ueno-hiroshi/page-3.html#main
「国土交通委員会で質問(大臣所信質疑)」
八ッ場ダムに関する質問要旨が詳しく掲載されています。
◆参議院インターネット審議中継
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php
2012年6月19日 国土交通委員会 発言者一覧より5番目:上野ひろし(みんなの党) 12分ごろより
~佐田議員の質問~
◆2012年6月21日 上毛新聞一面
-八ッ場 視察の意向 羽田国交相ー
羽田雄一郎国土交通相は20日、衆院国土交通委員会で「八ッ場ダムの現地の状況を適切に把握することが必要と考えている。地元の群馬県知事や長野原町長のご意見をうかがいながら現地訪問を検討したい」と述べ、早期に八ッ場ダムの建設予定地を視察する意向を示した。佐田玄一郎氏(自民党)の質問に答えた。
現地視察の時期について、羽田氏は「視察の指示はすでに出しているが相手方もある。なるべく早く行けたらいいと考えている」と述べた。佐田氏は「地元の苦しみを大臣の心と耳で聞いていただきたい」と視察実現を訴えた。
羽田氏が視察の意向を示したことに対し、長野原町の高山欣也町長は「当然だと思う。付け替え道路や橋、代替地、川原湯温泉などすべての現況を見てほしい」と要望。さらに「河川整備計画策定に向けた意見集約が23日に終わるので、(視察時には)何らかの方向が出るのではないか」と話し、ダム本体工事の具体的な動きに期待を寄せた。
八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員会の萩原昭朗委員長は「前大臣を踏襲すると言っても、現地を見なければ分からない。生活再建などの遅れを取り戻すためにも、一日も早く来ていただきたい」と話した。
◆衆議院インターネット審議中継
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=41919&media_type=wb
2012年6月20日 「国土交通行政の基本施策に関する件」
発言者一覧の4番目 佐田玄一郎(自由民主党)
佐田議員は国会での質問で、地元の生活再建にはダム湖観光が欠かせないと繰り返しています。
なお、八ッ場ダム予定地上流は草津温泉、嬬恋村など観光業、酪農業が盛んな地域で、八ッ場ダムに水を溜めればこれらの地域からの下水が流れ込み、前例の無い汚いダム湖が出現することは確実であることから、地元でもダム湖観光が成り立つと考える人は、本当は少ないとされます。