国土交通省は遅々として進まないスーパー堤防(高規格堤防)整備のスピードアップをはかるため、「高規格堤防の効率的な整備に関する検討会」を設置し、今年5~7月にかけて会議を3回開きました。
12月13日になって、ようやく検討会の最終のとりまとめである提言が下記の通り、国交省のホームページに掲載されました。しかし、その内容を見ると、今後の課題を羅列しただけであって、スピードアップする具体的な実施可能な方策は示されませんでした。
★国土交通省ホームページより、報道発表資料
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo05_hh_000037.html
「より効率的な高規格堤防の整備を推進するための方策をとりまとめ!
~積極的な情報発信や地方公共団体・民間事業者等との連携を進めます~」
首都圏の江戸川、荒川、多摩川、近畿圏の淀川、大和川の下流部で延べ120kmの整備を行うことになっているスーパー堤防ですが、人々が住んでいるところを堤防にする手法そのものに根本的な問題があって、事業は遅々として進んでいません。現在までの進捗速度であると、整備完了まで何百年という年数が必要で、治水対策にはなりません。無意味なスーパー堤防事業は廃止されるべきです。
現在、東京都江戸川区で進められているスーパー堤防の具体的な問題について、水源開発問題のホームページに詳しい解説が掲載されています。ご参考になさってください。
http://suigenren.jp/news/2017/08/02/9442/