八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

会報35号発行しました。

 八ッ場あしたの会の会報35号を発行しました。
 
 35号の巻頭言は、茨城県で水問題に関する市民運動の事務局を担っておられる神原禮二さんによる「鬼怒川水害裁判」への支援要請です。
 このほか、八ッ場ダム本体工事と水没予定地の発掘調査、西日本豪雨水害で明らかになったダム偏重の河川行政の弊害など、全8ページ。

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【編集後記】より転載
 列島改造が喧しい頃、「土木」は英語でcivil engineering、直訳すれば「市民工学」なのだからそこへ戻れと叫んだ浅学が恥かしい。そもそも Engineering の原義は古代ローマの「工兵」、civil はそれを隠蔽するためでしかない。思えば、日本の山林は先の大戦に奉仕して丸裸にされ、戦後その後始末のため拡大造林で保水力のないスギを大量植林、治水と称してダムが造られた。今回の惨事の真因を尋ねると「土木」は「戦争」の奉仕者であり戦争は終わってもなお惨禍をもたらすことを思い知らされる。