長崎県が半世紀かけて推進してきた石木ダム予定地には、今も13世帯の住民が暮らしています。住民を支援する輪は全国に拡がっていますが、長崎県は強硬姿勢をかえようとしません。
住民と支援者らが長崎県庁前でビラ配りなどの抗議行動を行ったことを、地元のマスコミ各社が報道し、Yahoo!ニュースでも取り上げられています。ビラは長崎県の中村知事へ送った手紙をコピーしたものです。住民らは知事との直接の面談を求めています。
◆2018年11月13日 長崎新聞
https://this.kiji.is/434876646350242913?c=39546741839462401
ー石木ダム建設事業 知事に中止求める 長崎市民ら要望書ー
長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を巡り、長崎市民らでつくる「いしきを学ぶ会」実行委は12日、ダム建設の中止を求める要望書を中村法道知事に郵送したと明らかにした。
同実行委は昨年から長崎市内で、石木ダムの課題を考える勉強会や、建設予定地に住む13世帯の日常を追ったドキュメンタリー映画の上映会を開いてきた。
要望書は10日に発送。13世帯の家屋などの強制撤去について「住人の人格権を無視している。13世帯をはじめ県民、国民が猛反対する」と指摘。ダム建設を中止すれば「県民は決断を支持する」などとしている。
◆2018年11月13日 NBC長崎放送
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181113-00001757-nbcv-l42
ー石木ダム反対の地権者らが県庁で抗議行動ー
東彼・川棚町の石木ダム建設をめぐり、反対する住民と市民団体が、県庁で建設の中止を求める知事への要望書を配りました。
要望書を配ったのは石木ダム建設に反対する地権者の住民と、市民団体「いしきを学ぶ会」実行委員会のメンバーです。要望書は「県知事への手紙」と題する文書で「地権者の土地を強制収用すれば世論の猛反発を受ける」などとして建設中止を求めています。今月10日に郵送しましたが知事からの返事はないということです。要望書について、県は「係争中の裁判に関する内容も含まれており、コメントを控えたい」としています。石木ダム事業をめぐっては今年7月、住民らが事業認定の取り消しを求める長崎地裁での裁判で敗訴し、福岡高裁に控訴しています。
◆2018年11月13日 テレビ長崎
http://www.ktn.co.jp/news/20181113221071/
ー石木ダム 市民団体が県庁前で建設反対活動ー
東彼杵郡川棚町での石木ダムの建設をめぐり、中村知事に予定地の地権者との面会を求めている市民団体が13日朝、県庁の職員にビラを配ってダムの建設反対を訴えました。
県庁前での活動は石木ダムの建設反対を訴える市民団体「いしきを学ぶ会」が行い、建設予定地で暮らすダム反対の地権者たちも参加しました。
県は川棚町でダムの関連工事をしていて、反対運動を続ける地権者から土地の所有権を移す強制収用の手続きを進めています。
ダム建設を進めたい県側と地権者との争いは法廷にまで及び、解決の糸口を見つけたい地権者側は中村知事に対して面会を求めてきました。
しかし、地権者が求める「公開での面会」に県側は難色を示していて、中村知事は12日の定例記者会見の中でも態度を明らかにしませんでした。
石木ダム建設絶対反対同盟 炭谷 猛さん「収用という段階が済んだ時点で次、そうなった場合に代執行まで行くのか、一番、重要な時期だと思うし、今の知事の任期は2年強あるけど、その時期のかなり緊迫したところじゃないかと見ている」
市民団体は1人でも多くの人に石木ダムについて考えてもらいたいと、来月1日、長崎市内で勉強会を開きます。