東京都が公式サイトにさる12月5日に公開した小河内ダムの動画をご紹介します。
東京都水道局の小河内ダムは、1932年に立案、大戦中は一時中断されましたが1948年に工事再開、1957年に完成しました。
移転を余儀なくされた住民は945世帯、八ッ場ダムよりダム堤も貯水容量もはるかに規模の大きなダムです。
夏になると、利根川上流ダムの水位低下をテレビが盛んに取り上げ、都市住民の不安を煽り、更なるダム建設が必要だとのキャンペーンが繰り返されますが、渇水と言われる年も、多摩川水系の小河内ダムは満々と水をたたえています。
小河内ダムを水没住民の視点から描いた小説に『日陰の村』(石川達三)があります。
東京都は小河内ダム建設の後、多くの利根川上流のダム(水源開発)事業に参画し、現在ではあり余る水源を保有していますが、水没住民の悲劇を顧みることなく、八ッ場ダム事業へ参画しています。