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来年度政府予算案 、愛媛県・肱川 山鳥坂ダム建設の予算額確保

 今年7月の西日本豪雨で、愛媛県を流れる一級河川、肱川流域では上流の二基の国直轄ダムの緊急放流後の氾濫により、大水害となりました。流域では、三基目の巨大ダム建設を優先する国の河川行政を見直すよう求める声があがっていますが、国交省は山鳥坂ダム事業を推進する方針です。

 12月21日に来年度の政府予算案が閣議決定されたのに伴い、国土交通省がホームページに公表した国直轄の各ダム事業の来年度予算額の表をこちらのページでご覧いただけます。肱川水系に三基目のダムを建設する山鳥坂ダム事業の来年度予算額は40億5200万円です。➡平成31年度の国土交通省所管ダム事業予算額一覧

 関連記事を転載します。

◆2018年12月23日 毎日新聞愛媛版
https://mainichi.jp/articles/20181223/ddl/k38/010/254000c
ー19年度政府予算案 県関連 肱川治水、山鳥坂ダム建設の必要額確保 /愛媛ー

  県は22日、2019年度政府予算案(21日閣議決定)の県関連事業の状況を発表した。西日本豪雨で甚大な被害を及ぼした肱川の治水について、山鳥坂ダム(大洲市)建設事業には前年度比1・38倍の40億5200万円(事業費ベース)が計上され、必要額が確保された。一方、河川改修については、県へ必要額が配分されるか不明で、県は国に対し重点配分を要望するとしている。

 西日本豪雨を受け、肱川の安全安心の確保として26年度の完成予定が改めて示された山鳥坂ダム建設事業については、水没地域住民らへの用地補償費と付け替え県道建設費など、ダム本体の工事着工に向けた計画的な事業進捗に必要な予算が確保された。

 肱川を含む河川激甚災害対策特別緊急事業などの河川改修事業は全国枠で、治水事業が9973億円(前年度比1・32倍)、防災・安全交付金が1兆3173億円(同1・18倍)確保されているが、県への配分は現時点で不明という。【木島諒子】