千葉県議会では、さる6月28日、伊藤とし子議員(市民ネットワーク)と秋葉就一議員(リベラル民主)、加藤英雄議員(共産)、みわ由美議員(共産)が共同で「八ッ場ダムの試験湛水を始める前に、地滑り対策等万全な対策を講じるよう求める意見書」を提出しました。
意見書の全文は以下のページに掲載しています。
➡「千葉県議会に八ッ場ダムの地すべり対策等についての意見書提出」
採択結果をお知らせします。
賛成:市民ネットワーク(1名)、立憲民主党(10名)、千葉民主の会(9名)、共産党(2名)、千翔会(2名)、平和の党(1名)、社民党(1名)、リベラル民主(1名)
合計27名
反対:自民(52名)、公明党(8名)、県民の声(1名)、北総ダッシュ(1名)、無所属(4名)
合計66名
以上、賛成少数で否決されました。
千葉県議会では、八ッ場ダム推進を党是とする自民党が6割の議席を占めています。
ダム湖が住宅に取り囲まれていることを踏まえれば、ダムを推進する立場であればなおさら、万全の安全対策が必要と考えるはずですが、八ッ場ダムに賛成する議員らは国に丸投げの姿勢を変える気配がありません。
こうした中で、千葉県議会の27名もの議員が意見書に同意したのは画期的なことです。他の都県議会でもこの問題に対する認識が広まることを期待します。
写真下=JR川原湯温泉駅が水没予定地から移転した上湯原では、住宅のほか、関係都県の基金により、アウトドアレジャーを目的とする地域振興施設を建設する準備が進められているが、当初は国交省みずからが必要であるとした地すべり対策と代替地の安全対策のいずれも「対策不要」と方針転換した。水没予定地では縄文遺跡の発掘調査が進められている。2019年6月6日撮影。