去る3月25日、国土交通省は「第2回 令和元年台風第19号の被災を踏まえた河川堤防に関する技術検討会」を開催しました。
この検討会の配布資料を国土交通省がホームページに公開しました。
◆第2回 令和元年台風第19号の被災を踏まえた河川堤防に関する技術検討会
https://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/gijutsu_kentoukai/dai02kai/index.html
資料目次
● 議事次第
● 資料1 前回検討会の議事要旨
● 資料2-1 越水による河川堤防の侵食メカニズム
● 資料2-2 水位上昇に影響を及ぼす要素
● 資料3 対策工法の検討(案)
● 資料4 緊急的な河川堤防の強化方策の方向性(案)
● 補足資料1 対策工法について(案)
● 補足資料2 関係業界団体からの意見聴取について(案)
これらの資料から、国土交通省が耐越水堤防工法の導入を前向きに検討していることがわかります。
台風19号による洪水で、は国管理河川の12箇所・県管理河川の128箇所で堤防決壊が発生したので、国土交通省もダム事業を進めるのに都合が悪いと封印してきた耐越水堤防工法の導入を考えざるをえなくなったようです。
昨年の台風19号で決壊した千曲川の決壊箇所の上下流500メートル区間の堤防は川側と住宅地側ののり面をコンクリートブロックで覆う工事を進めることになりました。(参考記事:信濃毎日新聞3月31日付)
昨年12月4日の千曲川堤防調査委員会で示された堤防工法は耐越水堤防工法ではなかったのですが、その後、耐越水堤防工法に変わりました。当会の嶋津暉之さんが千曲川河川事務所に問い合わせたところ、上記の国土交通省の技術検討会で耐越水堤防工法の導入の方向が示されたので、千曲川で実施することになったとの説明があったそうです。