2021年度の河川ダム関係の予算が国土交通省のホームページに掲載されていますので、お知らせします。
〇令和3年度 国土交通省所管ダム事業(直轄・水資源機構)予算案
右の画像、あるいは以下の文字列をクリックすると全国のダム事業の予算を示す表が見られます。
全国のダム事業の中で最も来年度の予算額が多いのは、成瀬ダム(東北地方整備局)の232.31億円、次が設楽ダム(中部地方整備局)の230.2億円です。
https://www.mlit.go.jp/river/basic_info/yosan/gaiyou/yosan/r03/draft_r03.pdf
補助ダム(国の補助金によって都道府県が建設するダム)の2021年度予算が表示されるのは3月末です。
国土交通省でダム事業を管轄する水管理・国土保全局の2021年度予算は、次のURLに掲載されていますので、参考までにご覧ください。
◆予算の概要
令和3年度 水管理・国土保全局関係 予算決定概要 令和2年12月
https://www.mlit.go.jp/river/basic_info/yosan/gaiyou/yosan/r03/yosangaiyou.pdf
予算内容の説明資料
令和3年度 水管理・国土保全局関係 予算概要 令和3年1月
https://www.mlit.go.jp/river/basic_info/yosan/gaiyou/yosan/r03/yosangaiyou_r301.pdf
この「予算内容の説明」の8ページ(下の画像)に昨年、菅義偉官房長官(当時)がしきりに取り上げた「利水ダム等における事前放流」のことが掲載されています。事前放流でダムの治水容量を大きくするという話です。
事前放流に伴う損失補填制度の拡充ということで、2021年度は直轄・水資源機構ダムだけではなく、都道府県ダムも事前放流によって損失が生じた場合はその損失を補填できるようにするようです。ただし、利水ダムの事前放流は雨量の正確な予測が難しいので、それほど有効な治水対策にはならないと思います。