コロナ禍により緊急事態宣言が発出された中での第15回総会。今回は1月に書面で議案をお送りして書面議決とし、その結果を2月14日にzoomで報告しました。初の試みで戸惑うことも多かったのですが、議案書を送った約300名の会員のうち、半数近くの方からお返事が届き、議案すべてに了承をいただきました。
3号議案として了承された今年度の活動方針は以下の通りです。
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議案3 2021年度活動方針
ダムは2020年3月末に完成しましたが、引き続き4点の活動を進めます。
1 八ッ場ダムが抱える問題を広く伝え、ダム湖周辺の地盤の安全性を監視する
2 ダムを抱える地域の問題を調査し、伝える
3 現地との交流・情報交換
4 ダムや河川行政の問題に広く取り組む
石木ダムなど他地域のダム反対運動や、「利根川流域市民委員会」、「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」、「水源開発問題全国連絡会」等とも協力し、粘り強く運動を続け、ダム問題についての認知度を高めることで、脱ダム時代の到来を目指す。2015年鬼怒川水害、2018年西日本水害、2019年東日本水害、2020年球磨川水害等をふまえ、引き続き、我が国の治水対策の抜本的改革を求めていく。
2020年球磨川水害以降、にわかに動き出した川辺川ダム復活の問題についても、現地の市民運動から発信される情報や報道をできる限り広め、側面から支援する。
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議案の賛否を送っていただいた返信用はがきにご意見欄を設けたところ、思いがけず多くのご意見をお寄せいただきました。
以下に一部を紹介します。ご意見と激励をありがとうございます!
〇コロナ禍が市民運動にも大きなリスク、影響を与えています。用心深く、しかしめげずに、頑張りましょう。いま関わっているリニアも、だんだんとほころびが出始めました。(山梨県・川村晃生さん・アドバイザー)
〇球磨川水害調査の中間報告がまとまりました。春には国会で流域治水シンポを行いたいと思います。決まりましたらお知らせします。(滋賀県・嘉田由紀子参院議員)
〇ダム湖周辺の大規模な地すべりを心配しています。2020年1月の高崎市での学習集会はたいへん勉強になりました。オンラインも始め、こうした学習の機会をこれからも作ってもらえると良いなあと思っています。(群馬県)
〇お疲れさまです。代替地の町の人たちが、安全に暮らせることが大事ですね。(東京都)
〇ダム湖畔に親せきの家があり、地すべりの心配をしていました。活動報告をいただき、地盤の変動を観測する計測器が設置されたとのことでちょっと安心しました。これからもよろしくお願いします。(群馬県)
〇幼少の頃、父母に連れられて、湯へえり(温泉旅館に泊まって湯を楽しむこと)に、川原湯へ行きました。地元のダム反対の心を捻じ伏せてできたダム。せめて安全なものであって欲しい。治山、治水は大切。それなら護岸整備こそ、しっかり取り組むべきではないかと思います。(群馬県)
〇ダム周辺および水没地にある地域社会、コミュニティのゆくすえが大変気になっております。どのように変容していくのか、また持続可能な形で地域コミュニティが維持されていくのか、開発的発展、自立したコミュニティをどのように形成してゆくのか、これらを注意深く見ていく必要があると思います。(埼玉県)
〇たくさんの命とさまざまな歴史を埋めた湖が国が言う「遊覧船を浮かべたゆったり」の名所観光地に本当になるのでしょうか。(群馬県)
〇昨年12月初めに、八ッ場ダムに行ってきました。あんなに大きいのか、が第一印象でした。新しい川原湯温泉にはなかなかなじめません。(東京都)
〇家人に八ッ場ダムの治水効果が小さいということをうまく伝えられずに歯がゆいです。(埼玉県)
〇台風や大雨等による八ッ場ダムの状況はどんなでしょうか。一部にダムが役立ったという報道もありました。実態が知りたいです。(埼玉県)
〇ダムに頼らない治水。山の保水力の向上と、流域の水田等の貯水機能を生かすために、その維持活動を農家だけに頼らないシステムの構築が必要と考えます。(東京都)
〇嘉田由紀子さんの流域治水のお話、ズームで見ました。ダムより流域治水が効果あること、よく理解できました。(千葉県)
〇現地見学会が開催される日を、首を長くして待っています。(埼玉県)
〇「脱ダム時代の到来を目指す」当会が八ッ場ダム完成の後も活動を続けていることに励まされます。(群馬県)
〇いろいろ多難な時期ですが、こういう時は機関誌(会報)の重要さが増します。よろしくお願いします。(埼玉県)
〇会報しっかり読ませていただいています。(神奈川県)
〇ぼくは、パソコンもスマートフォンも持っていません。そんな者にも、時には紙でお知らせくださるようお願いします。(千葉県)