八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

「渡良瀬遊水地の保護活動30周年記録集」発行

 「渡良瀬遊水池を守る利根川流域住民協議会」がこのほど、「「渡良瀬遊水地の保護活動30周年記録集」を発行したとのお知らせをいただきました。1990年に発足した市民団体がこれまでの活動をまとめた冊子です。
 長年の活動に敬意を表し、情報を共有させていただきます。
 

〈入手方法〉
 1冊 890円(カンパ500円、郵送料390円)
 
 支払方法:切手
      または ゆうちよ銀行の払込取扱票で送金
      口座記号00370-4 口座番号43149
      加入者名 渡良瀬遊水地を守る利根川流域住民協議会

 連絡先事務局 〒328-0053 栃木市片柳町4-16-1 (猿山方)
        メール: watarase@cc9.ne.jp

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 渡良瀬遊水地は、利根川水系最大の支流である渡良瀬川にある日本最大の遊水地です。明治時代、渡良瀬川は上流の足尾銅山の鉱毒が大きな社会問題となり、谷中村の強制廃村(1906年)などの悲劇の歴史を経てつくられました。
 
 その後、長い年月を経て、渡良瀬遊水地は広大なヨシ原に多種多様な動植物が生息生育する自然の宝庫に生まれ変わりました。

 しかし、開発の波は第二次大戦後、渡良瀬遊水地にも押し寄せました。二つのゴルフ場が造成され、1989年には首都圏の水ガメとして、渡良瀬貯水池(谷中湖)がつくられました。さらに1990年には第二貯水池の計画が浮上しました。

 周辺住民らはこれ以上の開発をくい止め、遊水池のかけがえのない自然を守るために協議会を結成。運動が実を結んで、2002年に第二貯水池計画が中止になり、2012年に渡良瀬遊水地はラムサール条約登録湿地に指定されました。

 けれども、まだまだ多くの課題が残されており、渡良瀬遊水地の豊かな湿地を取り戻すためには、これからの取り組みが重要です。

〈参考ページ〉
渡良瀬遊水地の歴史
「渡良瀬遊水池を守る利根川流域住民協議会」のあゆみ