巨大公共事業、諫早湾干拓による環境破壊の問題に取り組んできた「有明海漁民・市民ネットワーク」から拡散希望のお知らせをいただきました。
同ネットワークは有明海に面する四県の漁業者が中心となって、2001年8月から活動しています。有明海で問題となっているのは、諫早湾干拓のために有明海全体に漁業被害が及んでいることです。1997年の潮受け堤防締め切り、2010年のノリ大不作は全国的にも注目されましたが、今もその状態が続いているのが有明海の実状です。特に昨年12月からは、佐賀県の西南部でノリ大不作、漁業の不振が非常に深刻な状況になっているということです。
同ネットワークはこの問題を広く伝えるために制作した動画にメッセージを添えて発信していますので、以下に紹介します。
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佐賀県西南部では近年、赤潮による養殖ノリの色落ちが問題となっており、特に2021年度は歴史的とも言える大不作となりました。有明海の赤潮の増加は、諫早湾干拓による海洋環境の変化がその要因として指摘されています。
有明海漁民・市民ネットワークは、有明海特措法による緊急の救済措置を政府に求めましたが、水産庁は従来の共済や積み立て制度による補填で漁業者の収支はほぼ同額として、特措法による追加支援の必要を認めません。しかし、収支同額で利益が出ない状況では、漁業者は生活費を得ることもできず、ノリ養殖の継続は大変困難な状況にあリます。
そこで有明海漁民・市民ネットワークでは、佐賀県西南部のノリ養殖の厳しい状況や、水産庁の対応の問題点を説明し、現場の漁業者の生の声を聞いていただくためのビデオを作成しました。
以下のYouTubeで公開していますので、ぜひご覧ください。(拡散歓迎)
https://youtu.be/AlRClJUmARE
<ビデオ出演>
中村和也さん (ノリ養殖、佐賀県鹿島市)
大鋸武浩さん (ノリ養殖、佐賀県太良町)
平方宣清さん (漁船漁業、佐賀県太良町)
堀 良一さん (よみがえれ!有明訴訟弁護団 事務局長)
漁業者を見殺しにする水産庁の姿勢は絶対に許せません。