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石木ダム反対の座り込み1500回

 石木ダムの建設に反対する住民と支援者らは、ダム事業による県道付け替え工事を進めさせないようにするために、工事現場で座り込みの抗議行動を続けてきました。今月7日、抗議行動が1500回に達したことが長崎県のメディアで報道されています。

◆2022年12月8日 長崎新聞
https://nordot.app/973408943387656192
ー“1500回”抗議座り込み 「私たちは 負けない!」 石木ダム付け替え道路工事ー

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を巡り、反対住民らが付け替え県道工事現場で続ける抗議の座り込みが7日、1500回に達した。
 同現場での座り込みは2010年3月から断続的に実施。住民によると、1500回は、阻止行動を受け一時中断していた工事を再開すると県側から伝えられた16年7月以降の「第4期」の回数で、実数はこれを上回る。現在は月―金曜の日中に続けている。
 7日は、住民や支援者ら約30人が集まり、ダム事業への疑問や抗議を示した「千誤百戒(せんごひゃくかい)」「私たちは負けない」などと書いた段ボールと横断幕を掲げた。
 住民の岩下すみ子さん(74)は座り込みを始めたころの写真を活動日誌に挟んでいる。12年余りの時が流れ、「(水没予定地の川原地区を)守る一心で一緒に闘ってきたおばあちゃんも亡くなった」と思い返しつつ、「ここに集まることが(抗議を続ける)力になっている」と語った。
 県はダム本体も含め25年度の完成を目指している。付け替え県道は計画した全長約3.1キロのうち1.6キロで工事が進むが、住民の座り込み場所付近では止まっている。

◆2022年12月8日 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20221208/ddl/k42/040/343000c
ー座り込み「千誤百戒(1500回)」 石木ダム反対、住民ら抗議活動 /長崎ー

 県と佐世保市が川棚町に建設を進める石木ダムに反対する水没予定地の住民らによる抗議の座り込みが7日、1500回に達した。回数の多さは喜べるものではなく、住民らは引き続き反対する姿勢を打ち出していた。

 座り込みは2010年3月末から始まったが、記録が残るのは県が県道の付け替え工事を再開した2016年7月末以降。トータルの座り込みは3000回前後と推定される。記録は、水没予定地の住民の一人、岩下すみ子さん(74)が座り込みのたびに記載しているノートが頼り。日付、天候、座り込んだ人の氏名や支援者らよる差し入れの飲食物、訪れた県職員の人数などのほか、岩下さんが見たこと、感じたことを含めてさまざまな事柄がつづられている。記録が詰まったノートは20冊近くに及ぶ。

 現在、主に女性が山側に、男性が川側の2カ所に分かれ、午前と午後で交代し1日約30人が座り込む。座り込んでいる間はダムの話をすることは少なく、今晩のおかず、世間話などで過ごすといい、住民にとって県内外の支援者の存在が励みになっているという。

 1500回目は住民と支援者ら約30人が集まり、横断幕を掲げて記念撮影。岩下さんは「公共事業に反対するのは大変だけど、ここで暮らす権利を取り戻したい」と決意を新たにしていた。【綿貫洋】

◆2022年12月11日 西日本新聞
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1026736/
ー石木ダム反対の座り込み1500回「人生をかけてきた」ー

 長崎県と佐世保市が川棚町川原地区で進める石木ダム建設に反対する住民らが工事現場で行っている抗議の座り込みが、6年前に記録を始めてから1500回を超えた。座り込みを記録する岩下すみ子さん(74)のノートは20冊近くに上り、回数を重ねる座り込みの長さを物語っている。 (以下略)