群馬県の吾妻川流域では、八ッ場ダムに続いて国の高規格道路、上信道の建設による開発が進められています。
水没地を走っていた吾妻川沿いの国道の補償事業として建設された付け替え国道は上信道の一部区間で、八ッ場バイパスと呼ばれてきました。
このほど、道路事業推進を要望する国交省への働きかけが行われたことを地元紙が伝えています。メンバーはダム事業推進とほぼ同じで、期成同盟会の会長は小渕優子衆院議員です。
◆2024年11月14日 上毛新聞
ー上信道「早期の全線供用を」 群馬県と期成同盟会、国に要望書提出ー
群馬県と上信自動車道建設促進期成同盟会(会長・小渕優子衆院議員)は13日、国土交通省と財務省を訪れ、早期の全線供用の実現に向けて「調査区間」を早急に「整備区間」に指定することや十分な予算の確保などを盛り込んだ要望書を提出した。
小渕氏や県の津久井治男副知事、渋川市の高木勉市長、嬬恋村の熊川栄村長らが訪問。国交省では吉岡幹夫事務次官らと面会し、要望書を手渡した。
面会後、嬬恋村以西は事業化されていないことにすいて、熊川村長は「前向きにご理解いただいていると思う」と感触を語った。高木市長は「起点の渋川西バイパスは来年度に開通するが、中村交差点の立体化をお願いしたい」と述べた。
要望書では、(仮称)嬬恋バイパス(同村鎌原ー田代)の整備区間指定と来年度新規事業化の他、急峻な地形である群馬・長野県境付近の整備は高度な技術力が必要で、国直轄の権限代行による事業化の検討を行うことなどを明記した。(斎藤弘伸)