八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

長野原町長選 高山氏不出馬へ

 八ッ場ダム予定地を抱える長野原町では、4月に町長選が行われます。
 現町長の高山欣也氏の進退に注目が集まり、本日開かれる町議会で表明と報じられてきましたが、今朝の上毛新聞が不出馬を表明する見通しと伝える記事を一面に掲載しました。

 ◆2014年2月14日 上毛新聞
  -長野原町長選 高山氏不出馬へー

 長野原町の高山欣也町長(70)が、任期満了に伴う町長選(4月15日告示、20日投開票)に出馬しない方向で検討していることが分かった。14日に開かれる町議会臨時会で表明する見通し。
 高山町長は八ッ場ダム水没予定地の川原湯地区選出で、現在2期目。ダムの完成時期が見えてきたことと、2期8年を一つの区切りと考えていることなどが、引退の理由と見られる。

◆2014年2月15日 毎日新聞群馬版
 http://senkyo.mainichi.jp/news/20140215ddlk10010081000c.html
 -選挙:長野原町長選 高山氏、不出馬の意向 「年齢的に不安」 /群馬ー

 長野原町の高山欣也町長(70)は14日、町議会全員協議会で「今期をもって立候補しない」と述べ、任期満了に伴う町長選(4月20日投開票)に出馬しない意向を表明した。

 高山町長は八ッ場ダム建設に対する補償交渉委員会の事務局長などを経て2006年に初当選、現在2期目だ。高山町長は報道陣に「ダム完成の道筋ができて心配がなくなったし、年齢的にもこれ以上続けるのは不安がある。今後は住民の一人として、生活再建などについて町に提案していきたい」と語った。【喜屋武真之介】

◆2014年2月15日 産経新聞群馬版
 http://sankei.jp.msn.com/region/news/140215/gnm14021502470001-n1.htm 
ー高山長野原町長 3選出馬せずー

 八ツ場ダムを抱える長野原町の高山欣也町長(70)は、14日の町議会全員協議会で、任期満了に伴う同町長選(4月15日告示、20日投開票)に、3選出馬しない考えを明らかにした。

 高山町長は産経新聞の取材に、不出馬を決めた理由として、「八ツ場ダムの完成の最終仕上げということで町長になった。軌道修正ができて完成に向けて伏線を張れた。ただあと6年かかるということで、もう一度出馬しても完成はしない。次の方が2期やってもらって完成させてほしい」と話した。

 高山町長は、河原湯温泉の元旅館経営者。平成18年に初当選し、現在2期目。

~~~転載終わり~~~

 高山欣也氏は、ダムを推進するための住民組織(八ッ場ダム水没関係5地区連合対策委員会)の事務局長を長年つとめ、国交省と群馬県の意に沿う言動を行ってきたことで知られています。
 2009年に民主党政権が発足してからは、地元の代表として、積極的に「ダムの早期完成」と「ダム湖観光」への期待をメディアを通して訴えてきました。
 現在の長野原町の状況では、八ッ場ダム事業に批判的な町長が生まれることは考えられませんが、もっと群馬県に地元の立場を訴え、是々非々で要求することはすべきという声が地元にはあります。
 さる12日、群馬県が地元に対して、雇用創出のための「公社」構想断念を伝えたのは、町長選を見据えて県が布石を打ったものと考えられます。
 ↓
 https://yamba-net.org/wp/?p=6942
 八ッ場で県が説明「公社設立を断念」