八ッ場ダムによって水没するJR吾妻線「川原湯温泉」駅は、川原湯温泉街の坂を上った先の上湯原に新駅がつくられることになっています。駅舎の完成予定は2月でしたが、少し遅れて、このほど完成しました。
八ッ場ダムの本体工事予定地の吾妻渓谷には、今もJR吾妻線が通っており、線路の付け替えが完了しないと、本体工事に取りかかれません。駅舎は完成しましたが、駅舎周辺は駅前広場も道路もできておらず、整備事業は大幅に遅れています。
◇2014年3月22日 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140322-00000065-san-l10
ー「川原湯温泉駅」新駅舎が完成 JR吾妻線、今秋利用開始ー
八ツ場ダム建設で線路の一部とともに水没するJR吾妻線「川原湯(かわらゆ)温泉駅」の新駅舎が、現在地より約80メートル高台に完成した。
移転に伴い付け替えられる線路(岩島-長野原草津口駅間、約10・4キロ)の77%はトンネル区間だ。標高590メートルの山の斜面を切り崩して建設した新駅のホームは全長約155メートルで、7両編成の上下線の列車が行き交えるようになっている。
新駅舎は鉄骨平屋建ての黒と茶色の落ち着いた外観だ。駅舎北側の壁と、改札からホームまで下りる階段の両壁は、いずれも全面ガラス張り。JR東日本高崎工事区の園田弘世区長は「ダム湖が一望できるようになりますよ」と話した。
吾妻線は今秋、新線に切り換わる予定だ。
—転載終わり—
川原湯温泉の新駅駅舎とその周辺
八ッ場ダム本体工事予定地(吾妻渓谷)を走るJR吾妻線 山の中腹では、山を掘削する本体準備工事が始まっている。
川原湯温泉駅の現在の駅舎 駅前の梅の古木はまだ蕾がかたい。