群馬県議会では10月2日、八ッ場ダムの計画変更(ダム完成四年先延ばし等)に関する集中審議が行われ、資料が配布されました。
配布資料の中には、計画変更後の新たな八ッ場ダムの工程表もありました。この工程表により、本体工事への着手が来年10月に予定されていることを各紙が報道しています。
群馬県議会で配布された新たな工程表を以下に貼り付けます。
「堤体工事」の一番下(三番目)にある「本体工」の欄の赤い棒線(新基本計画)が平成26年10月から平成31年9月までが本体工事の予定工期であることを示しています。試験湛水は平成31年10月から平成32年3月までと、わずか半年間しか見込んでいないため、ダム湖予定地周辺に地すべりなど不測の事態が生じた場合は、工期がさらに延びる可能性があります。
関連記事を転載します。
◆2013年10月3日 毎日新聞社会面
http://mainichi.jp/select/news/20131004k0000m040023000c.html
-八ッ場ダム:本体工事、来年10月着工へー
八ッ場(やんば)ダム(群馬県)の本体工事が、来年10月に着工される見通しであることが3日、分かった。国土交通省関東地方整備局が、同県に工程表を示した。
工程表によると、今年度着手した作業場造成などを来年9月末までに終了させ、同10月からダムの本体工事に着工する。
工事は2019年9月に終了予定で、その後、ダムに水をため安全性を確認する「試験湛水(たんすい)」を半年間行い、20年3月末までに完成させるとしている。
同省は今年8月、八ッ場ダムの完成時期を15年度から19年度に延期する基本計画の変更案を示していた。【塩田彩】
◆2013年10月3日 共同通信配信
国交省、本体着工は来年10月 群馬県の八ツ場ダム
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20131003000071
国土交通省が八ツ場ダム(群馬県)の本体工事に来年10月から着手する方針であることが3日、分かった。同日までに県側に工程表を示した。
同省によると、来年9月までに、作業場の造成など準備工事を終了する。本体工事は2019年9月までを予定しており、その後、約半年間、ダムに水をためる「試験湛水」を実施した上で完成となる。
国交省が事業の中断期間を踏まえて工期を15年度から19年度へ延長する基本方針の変更案を示し、関係する1都5県に同意を求めている。
八ツ場ダムは、国が利根川支流に建設する多目的ダム。09年9月の政権交代によるダム事業見直しで一時中断していた。(共同通信)
*最初に同様のニュースを報じた上毛新聞一面トップ記事は、こちらに転載されています。
https://yamba-net.org/wp/?p=5693