八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

八ッ場ダムの本体着工を前に、ダム撤去の映画上映

 キャプチャ 63年前に構想された八ッ場ダムは、本体工事の着工目前となっています。八ッ場ダムの本体工事に反対する「八ッ場あしたの会」と「八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会」は昨日、前橋で集会を開きました。『ダムネーション』の映画上映が高い関心を呼んだことや、各紙が集会を取り上げたおかげで、多くの方々にご来場いただきました。事前の予想をはるかに超える方々にご来場いただき、席が足りず申し訳ありませんでした。
 昨日の配布資料のデータをこちらにアップしました。ご活用ください。
 (右の画像をクリックすると、データの全ページが表示されます。)

 <目次>
・八ッ場ダム予定地の状況 1ページ~7ページ
・八ッ場ダム問題の今後 8ページ~11ページ

 関連記事を転載します。

◆2015年1月12日 朝日新聞群馬版
 http://www.asahi.com/articles/ASH1C5RTQH1CUHNB00B.html
ー群馬)ダム撤去が題材、映画上映 八ツ場の本体着工前にー

 八ツ場ダム(長野原町)本体着工となる基礎掘削の開始予定が21日に迫る中、ダム計画見直しを求めている市民団体が11日、前橋市でダム撤去を題材にした映画の上映会を開いた。団体は「本体着工後も問題点を指摘し続ける」と訴えた。

 上映したのは2014年に製作された映画「ダムネーション」で、米国各地でダムが撤去され、生態系や環境が回復していることを描いたドキュメンタリー。約100人が集まり、鑑賞した前橋市の女性(45)は「考えたこともなかったが、撤去を現実的な選択肢として捉えてもいいのでは」と話した。

 主催した「八ツ場ダムをストップさせる市民連絡会」代表で水問題研究家の嶋津暉之さん(71)が上映後講演し、「完成後も水位の上下で地滑りの可能性がある」「利根川の堤防はもろく、この強化に先に予算を使うべきだ」などと強調した。

 共同で主催した「八ツ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長は「本体工事が始まったからといって、反対運動をやめることはない。事業を監視し、問題点を指摘し続け、ダム撤去の時代を迎えたい」と話した。(井上怜)

◆2015年1月12日 上毛新聞
キャプチャ

◆2015年1月16日 しんぶん赤旗首都圏版
ー八ツ場ダム反対市民ら集会開催 /前橋ー

 「時代はダム撤去へ!それでもつくるんですか?八ツ場ダム」をテーマにした集会が11日、前橋市内で開かれ100人余が参加しました。八ツ場あしたの会と八ツ場ダムをストップさせる市民連絡会の共催。
 第1部で、アメリカでのダム撤去に向けた運動を撮影したドキュメンタリー映画『ダムネーション』(パタゴニア提供)を上映しました。同社環境プログラムアソシエイトの守田裕子さんは「ダム撤去で川や自然がよみがえった。映画を通して、多くの人に知ってほしい」と話していました。

 第2部では、八ツ場あしたの会の渡辺洋子事務局長が、水没予定地住民の生活道路であった国道を一方的に封鎖した問題や、ダム予定地に有害な鉄鋼スラグが大量に使用されている問題などを説明しました。八ツ場ダムをストップさせる市民連絡会の嶋津暉之代表は、ダム事業費の大幅増額は避けられず、不要性はますます顕著になったと指摘しました。
 日本共産党の酒井ひろあき県議が発言し「たとえ本体工事が始まっても、地すべりの問題など残されたまま。あきらめずに粘り強く、反対運動を続けていきましょう」と呼びかけました。