八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

吾妻渓谷から見える八ッ場ダム本体工事現場の風景

吾妻渓谷遊歩道 吾妻渓谷の遊歩道は、今年も12月1日より冬季閉鎖となりました。閉鎖が解除されるのは来年4月以降です。
 11月30日、吾妻渓谷の遊歩道には、落ち葉が厚く積もっていました。かつては、真冬でも国道を多くの観光客が車で通り、雪の渓谷の風景を眺める人を見かけたものですが、八ッ場ダムの本体工事が始まってからは、紅葉シーズンを除いて閑散としています。

カモシカ二頭小蓬莱の下に ダム本体工事現場のすぐ下流側にある小蓬莱(見晴らし台)の崖に二頭のニホンカモシカがいました。ちょうど一年前、小蓬莱の近くで耳の黒いニホンカモシカの親子に遭いました。あの時の親子でしょうか。

 下の写真は、小蓬莱の反対側(上流側)にある八ッ場ダム本体工事現場です。

小蓬莱より

 本体工事現場には作業用の構台が二つ、右手からせり出すように建設されています。
 上流側の構台の上には視察団が見えます。本体工事現場は立ち入り禁止になっていますので、現場で視察できるのは、公式には議員や自治体職員だけということになっています。

構台の上に見学者 (2)

 下の動画は、同じ見晴らし台からの風景の変化を記録したものです。
    
 
 2014年6月に撮影した最初の映像では、本体工事の準備工事である仮締切工事が始まったものの、吾妻川の河床を水が流れているのが見えます。ちょうど梅雨時で、吾妻川の水を遮るために造られた仮締切の小ダムから水が流れ込んでいたのです。
 今年になってからの映像は、25秒過ぎからです。河床が干し上げられ、両岸の山が掘削されているのがわかります。
 今年11月の映像は1分20秒過ぎからです。河床にコンクリートが敷かれているのが見えます。