八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

全国のダム事業の2017年度予算と予算の推移

 2017(平成29)年度の全国の各ダムの予算額が国交省のホームページに掲載されています。

〇直轄ダムと水資源機構ダムの2017年度予算
 http://www.mlit.go.jp/river/basic_info/yosan/gaiyou/yosan/h29/h29damyosan.pdf

〇補助ダムの2017年度予算は、事業実施箇所(当初配分)
 http://www.mlit.go.jp/page/kanbo05_hy_001321.html

 「補助ダム」とは、都道府県が国の補助金を受けて、事業主体となって行う事業です。
 例えば、長崎県の石木ダムについての予算を調べたければ、2番目の補助ダムのページをクリックし、長崎県を開くと最初に道路局の予算、次に国土保全・水管理局の予算が書かれており、石木ダムの事業費が5.88億円であることがわかります。

 水源開発問題全国連絡会が全国の70ダム事業の2009~2017年度の予算の推移を整理してホームページに公開しました。

〇直轄ダム・水資源機構ダムの予算(2009~2017年度) 
 http://suigenren.jp/wp-content/uploads/2017/04/8ab6d3ed75c040320ab16ab5b24c082c.pdf

 国の直轄事業である八ッ場ダム事業は、全国のダムの中で突出した予算がついています。民主党政権の期間は、現在よりは事業費が抑えられていましたが、「生活再建関連」という名目で毎年予算がつけられました。

 2009年度 225億円
 2010年度 154.5億円
 2011年度 152.84億円
 2012年度 116.78億円
 2013年度 97.52億円
 2014年度 99.31億円
 2015年度 119.25億円
 2016年度 222.32億円
 2017年度 346.11億円

〇補助ダムの予算 (2009~2017年度) 
 http://suigenren.jp/wp-content/uploads/2017/04/d6ca800bbd3646600595b09715b17f05.pdf

 長崎県の石木ダム事業は、ダム予定地に暮らしている住民13世帯が反対しているために工事がほとんどできない状態ですが、それでも毎年予算がついています。 最近5年間の予算の推移は次のとおりです。

 2013年度 8.40 億円  
 2014年度 14.90億円
 2015年度 9.20 億円  
 2016年度 1.20億円
 2017年度 5.88億円