八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

群馬県太田で署名提出

署名は昨年12月からおよそ1年かけて主に太田市内で集めたもので、総数は3904筆。
うち、市内3510筆、市外394筆。要望事項は以下の二点です。
1.八ッ場ダムの見直しを県に要望してください。
2.東部地域水道への参加を見直してください。

太田市では、現在使用可能水量1日およそ13万トンのうち、最大使用水量でも8万トンと、すでに4割近くの水があまっているにもかかわらず、県の東部地域水道を通じて平成18年の4月から、さらに毎年1万トンを3億円かけて購入しようとしています。実際には、市も必要性がないことをわかっており、県との交渉でこの水量を半減してもらうということですが、水量が減っても単価は上がるため、結局市の負担はそれほど変わらないのではないかと予想されます。また、受水関係設備をつくるのにも5億円以上かかるということなので、減らすよりもむしろ思い切って撤退をということで、太田市に署名を提出して申し入れをしました。
 市長は趣旨についてはよくわかっていて、「県との交渉もすすめているが、太田市が(東部地域水道の)主幹事でもあり、なかなか撤退をうちだすのは難しい立場にある。しかし、利水面からは八ッ場ダムの必要性はほぼないことは、十分承知している。あとは、治水についての問題がどうかわからないが・・・」ということでしたので、
「ダムで治水する時代はもう終わったのでは? これからは山の森林を守ったり、河川改修などで対応していくべきではないでしょうか?」と言ったところ、
「それはそのとおり、最近はスーパー堤防などもあり、そちらのほうが効果があるようだ」
という趣旨のことを述べていました。
 即決で要望を受け入れてもらうということはなかなか難しいようですが、今後とも署名集めを続け、要望を受け入れてもらえるまで、粘り強く活動していきたいと思います。
    あべともよ(八ッ場ダムを考える市民の会おおた代表)