「戸倉ダム中止 地元振興事業 下水道整備も」(讀賣新聞群馬版)

2005年3月11日 讀賣新聞群馬版より

 片品村の戸倉ダム建設中止に伴い、国土交通省と下流都県で費用負担する地元振興事業が2008年度までの5ヵ年に総額約20億円を投じて行われることが10日、わかった。また、県は同日の県議会県土整備委員会で、事業内容が三月中にも、下流都県側の合意を得てまとまるとの見通しを示した。

 計画では、「まちづくり交付金事業」として、「尾瀬自然文化博物館」や親水公園などの施設を整備する費用として約9億6600万円を充てることは固まっていたが、新たに地元から要望のあった下水道整備事業費として約10億円余が加わった。

 同ダムは03年12月、国が事業主体の建設中のダムとしては全国で初めて中止が決定。地元から要望の強い振興事業を、下流都県の支出する基金などから負担して行うことを決めていた。

 県は「中止で地元には迷惑をかけたが、『後始末』も固まってきた。100%ではないものの、地元側の要望をほぼ満足する形になっている」(特定ダム対策課)と話している。

 一方、同ダム事業で水資源機構が行っていた建設中の道路やのり面などの残工事処理について、県は「05年度中に完了する」(同課)との見通しも示した。