八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

国交省へ督促状

2006年1月13日

 八ッ場ダムを考える会は本日1月13日、国土交通省が公開質問書の回答を遅延させている件につき、早期の回答を求める以下の要請文を八ッ場ダム工事事務所に送付しました。

 〈要請書〉

  国土交通省八ッ場ダム工事事務所
  所長 安田 吾郎 様
                   八ッ場ダムを考える会
                   代表 樽谷 修

 昨年11月18日付けの公開質問書について、期限の12月2日より1ヶ月以上が経過しました。改めてすみやかなご回答を要請します。

 期限を過ぎた12月初旬、貴事務所の担当者である調査設計課長から、「質問項目に過去の経緯に触れたものが含まれているため、調査に時間がかかっている」という説明がありました。その後の説明では、「代替地縮小案について、住民との交渉に時間がかかっている」とのことでした。また、今年になってからは、「住民に再意向調査を行っているため、遅れている」という説明があり、回答遅延の理由が次々と変わってきています。

 今回の質問書は、代替地交渉が終了した時点において、国土交通省現地事務所が、水没予定地住民の生活再建をどのように進めようとしているのかを具体的にお尋ねしたものです。
 巨額の税金を投入しながら、半世紀以上、ダム事業に翻弄されてきた住民の生活再建の目途が立たず、地域が荒廃してゆく現状に、多くの人々が心を痛めていることであり、貴事務所はこのことについての説明責任を果たすために、今回の公開質問書に対して誠実に対応すべきです。

 ご多忙とは存じますが、「過去の経緯」の調査や住民との交渉など、回答遅延の理由をあげるのではなく、公開質問書の各質問項目それぞれに対していつ回答できるのかの具体的な日程をすみやかに明らかにされるよう、要望いたします。
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公開質問書の内容は、以下のページに掲載されています。↓
https://yamba-net.org/wp/modules/news/article.php?storyid=165