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「八ッ場ダム代替地分譲、6月から第一期開始」(上毛新聞)

 ダム計画の遅れが以前から指摘されてきましたが、ようやく県議会で群馬県の見解が公表されました。2010年度完成はムリ、水没予定地の最大集落、川原湯の代替地第一期分譲は早くとも今年の秋。第二期、第三期分譲を待つ多くの世帯の移転は、見通しもつかない状況です。

2007年2月23日 上毛新聞より転載
「八ツ場ダム代替地分譲、6月から第1期開始 」

 国土交通省が長野原町に建設している八ツ場ダムの水没地区の代替地分譲について、県は二十二日、六月から第一期分の分譲が始まるとの見通しを明らかにした。国交省は当初、昨年秋の分譲開始を予定していたが、土地の利用目的について関係住民との協議が遅れたため延期していた。水没住民の新生活基盤となる代替地の分譲開始時期が定まり、生活再建事業が本格化しそうだ。

◎生活再建本格化本体完成に遅れも

 同日の県議会二月定例会一般質問で、川西寛理事(県土整備担当)が南波和憲氏(自民)の質問に答えた。

 県や国交省八ツ場ダム工事事務所によると、年度内に長野原地区などで造成工事の最終工程が完了。その後、確定測量や財務省との財務協議に二カ月ほどかかるという。

 造成が完了した地区から順次分譲する方針で、長野原を皮切りに川原畑と林の各地区が六月ごろになりそう。文化財調査が行われている横壁地区がやや遅れ、最終の川原湯地区は秋ごろまでの分譲が見込まれる。

 水没五地区全体の代替地面積は三四・二㌶。これまでの住民意向調査では、水没地域の三百四十一世帯中、代替地購入などで現地再建を希望するのは百二十七世帯となっている。

 ダム計画全体では、長野原町の事業用地四五五㌶のうち取得したのは二八三㌶、東吾妻町でも一五㌶のうち一〇㌶で、用地取得率が62-67%にとどまっていることが判明した。

 また、川西理事は「現地を見るとかなり厳しい状況が出てきている」と述べ、基本計画で二〇一〇年度としている完成時期がずれ込む可能性があるとの認識も示した。