地元「福田ダム」指摘され 首相怒る

2008年1月24日 毎日新聞全国版より転載
 地元「福田ダム」指摘され 「低姿勢」答弁が一転 首相怒る

 23日の参院代表質問で、野党への「低姿勢」答弁を続けてきた福田康夫首相=似顔絵=が、珍しく気色ばむ場面があった。
 民主党の大河原雅子氏が、首相の地元・群馬県で建設中の八ッ場ダム(15年度完成予定)について「無駄な公共事業」と批判。同ダムが1952年後に計画発表後、完成予定が2度も延長され、事業費が4600億円に膨らんだ経緯に触れ、「福田赳夫元首相の時代から『福田ダム』とやゆされている」と指摘したためだ。それまで答弁書を棒読みしていた首相は、この時ばかりは野党席をにらみつけ、「『福田ダム』という言葉は生まれて初めて聞いた。どこからそんな言葉を見つけてきたのか。あまり造語はなさらないようにしていただきたい」と声を荒らげた。(田中成之)

2008年1月24日 讀賣新聞群馬版より転載
 「福田ダム 初めて聞いた」 「八ッ場」指摘 首相が不快感

 「生まれて初めて聞いた。あまり造語はしないで下さい」
 福田首相は23日の参院本会議の代表質問で、「八ッ場ダムは福田赳夫元首相の時代から「福田ダム」とやゆされている。水の需要が減っているのに、巨大なダムを建設する必要があるのか」などと指摘。ダム建設の必要性をただした。民主党の大河原雅子議員の質問に、こう述べて不快感をあらわにした。
 関係者によると、ダム建設に慎重な中曽根元首相に対し、赳夫首相は推進派として知られたが、「福田ダム」という言葉は使われたことはないという。
 高崎市の福田事務所では「利益誘導と絡めて見られるのは、首相自身が最も嫌っていること。首相は選挙区の関係で現地に行ったこともないのに」(悴田義則事務局長)と、いぶかることしきりだった。
 大河原議員は、昨年12月、「公共事業チェック議員の会」として、八ッ場ダム建設予定地を視察した。