八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

「群馬県、水没予定地住民を全力で支援確認」(毎日新聞)

2008年1月18日 毎日新聞群馬版より転載

「八ッ場ダム建設:生活再建、全力で支援確認--推進連絡会の第1回会議 /群馬」

 八ッ場ダム建設に伴い水没する地区に住む住民の生活再建を支援する県の「八ッ場ダム地域生活再建推進連絡会」(委員長・茂原璋男副知事)の第1回全体会議が17日、県庁で開かれた。各部長が集まり、今後、全力で支援に取り組むことを確認した。課長、担当者レベルで具体的な課題や対策を協議する。

 冒頭、茂原委員長は「高齢になってから引っ越すのは大変なこと。全力で支援したい」と述べた。国土交通省八ッ場ダム工事事務所長からは事業概要や工事の現状、完成時期が10年度から15年度に延期された経緯などが報告された。また事務局の県特定ダム対策課が水没5地区の人口推移、川原湯温泉の観光客の減少ぶりなどを紹介した。協議の中で、樺沢豊・吾妻県民局長が「八ッ場ダムの実態を県民や国民に知ってもらうことが大事」と指摘した。

 課長レベルによる運営会議を年度内に数回開き、担当者による問題別のワーキンググループでの検討開始は来年度以降の見込み。

 県は来年度当初予算案に生活再建支援として1000万円を計上する方針。【塩崎崇】