「川原湯で40年料理店閉店」(読売新聞群馬版)

 八ッ場ダムは1980~90年代、地元が代替地での生活再建を条件にダムを受け入れた経緯があります。ダム事業に毎年多額の税金が投入され、いたるところで関連工事が行われていますが、全水没予定地(川原湯・川原畑両地区)の代替地での生活再建は未だに目処が立っていません。水没予定地では、家屋の解体、住民の転出が進んでいますが、新年早々、川原湯温泉街入り口の料理店も店を閉じることになりました。

2009年1月1日 読売新聞群馬版より転載
「川原湯で40年料理店閉店 八ッ場ダム長期化、地元住民転出」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090101-OYT8T00058.htm

 八ッ場ダムの建設で水没する長野原町川原湯で、40年近くにわたって営業してきた料理店「郷土料理ふるさと」が、今月末で閉店することになった。ダム建設の長期化で地元住民の転出が相次ぎ、売り上げが減少したことなどから決めた。

 同店は1967年創業。同町生まれの茂木安定さん(73)が、国道145号から川原湯温泉街への分岐点近くで始めた。きびめしやうどん、イワナの塩焼きなどの料理のほか、かやぶき屋根や水車小屋など昔ながらの雰囲気が売りで、休日には観光客や地元住民でにぎわい、ガイドブックなどで紹介されるほどだった。しかし、近年は紅葉などのシーズン以外に訪れる客が減り、かやぶき屋根など店の補修費用もかかることなどから今後を考えて、閉店を決めたという。

 茂木さんは、「閉店は本当に無念。住民の生活再建を条件に、国はダム計画を進めてきたはずなのに、再建できるような形がまだ出来ていない」と話していた。閉店後は、中之条町に引っ越すという。