小渕優子少子化担当大臣による現地視察の記事を転載します。
☆2009年1月19日 上毛新聞社会面
「小渕少子化相 八ッ場建設地を視察」
小渕優子少子化担当相は十八日、国土交通省が長野原町に整備を進める八ツ場ダムの建設現場を視察した。またダムの現状とまちづくりを考える町民集会に出席し、水没地区住民らと意見を交換した。
小渕氏は、八ツ場バイパスやダムサイト、代替地などダム関連の工事現場を国交省職員らの説明を聞きながら一時間半ほど視察。その後、町山村開発センターで行われた町民集会に出席した。
約三百人が集まった集会では、参加者から「ダム事業で人口が減り一刻も早く再建が必要」「民主党のダム中止の方針などを聞き住民の不安がピークに達している」「当事者である水没住民の意向をくんでほしい」などとダムの早期完成を要望する意見が相次いだ。
小渕氏は「地元の方々のこれまでの苦しみを考えれば、簡単に中止などと言えない。(民主党は)地元の声を分かっていない」と述べ、「八ツ場ダムは治水・利水の面から必要。一日も早い生活再建、ダムの完成を正々堂々と訴えていきたい」と話した。
☆2009年1月19日 毎日新聞群馬版より転載
「八ッ場ダム建設:小渕氏が民主批判 初の現地視察」
小渕優子少子化担当相が18日、長野原町の八ッ場ダム建設現場を視察した。町民らとの意見交換会にも参加し、「正々堂々とダムの必要性を訴えて参りたい」と改めてダム推進の立場を強調した。
小渕氏が地元(衆院5区)出身であることを踏まえ、町や町民らが要望して実現。小渕氏にとって初の八ッ場視察となった。国交省や県職員の案内で、国道145号の付け替え道路(八ッ場バイパス)や、川原湯地区の住民が移る予定の打越代替地などの建設現場を巡回した。
水没5地区のダム対策委員を含め住民約300人が参加した町民集会では、ダム計画の見直しを掲げる民主党について「地元住民が苦渋の決断で受け入れたものを簡単に中止と言うのは、現場の声を分かってないのではないか」と批判。さらに「すべての公共事業が無駄というわけではない。住民が希望を持てるまちづくりが進められるよう、全力で取り組む」と語った。
八ッ場ダムを巡っては、民主党が次期衆院選のマニフェスト(政権公約)に計画見直しを盛り込む方針を掲げ、反対派と推進派の双方の動きが活発化している。小渕氏は記者団に対し、視察の目的について「反対の声が上がる中、しっかりと見ておきたかった」と述べた。【伊澤拓也】