千葉県知事選 争点に「八ッ場」浮上 本県自民が応援要請(上毛新聞)

2009年3月19日 上毛新聞一面より転載
ー千葉県知事選 争点に「八ッ場」浮上 本県自民が応援要請ー

 29日に投開票される千葉県知事選で、八ッ場ダム(長野原町)建設事業の是非が争点の一つとなっている。5人の候補者のうち4人が何らかの見直しをマニフェストなどで表明。このうち3人は「八ッ場ダム中止」を明確に打ち出している。これに対し、選挙戦を優位に戦っているとされる森田健作氏(59)はマニフェストで一切この問題を取り上げておらず、事業に対するスタンスの違いが鮮明になっている。

 八ッ場ダムが千葉県知事選で争点となるのは、同県がダムの受益者として多額の公費を支出するため。負担金は下流一都五県の中で三番目に多い三百九十億円が見込まれている。

 八ッ場ダムの中止を打ち出しているのは、八田英之氏(64)=共産推薦、吉田平氏(49)=民主・社民・国民新推薦、西尾憲一氏(58)。三人は「治・利水上の必要性が失われている」「巨大開発の浪費」などと主張している。白石真澄氏(50)は八ッ場の名を出していないが、ダム事業などの公共事業について「やみくもに事業を進めるのではなく、必要な見直しを行っていく」としている。

 八ッ場ダムの争点化に県内の関係者も敏感に反応。自民党県議団の八ッ場ダム推進議連のメンバーは十八日の県議団総会で「森田氏以外の人が知事になったら計画に悪影響が出かねない。千葉に知り合いの方がいれば、ぜひ応援をお願いして」との異例の要請をした。

 一方、八ッ場ダムの本体工事の中止と関連事業の見直しを求めている八ッ場あしたの会の渡辺洋子事務局長は「問題の本質を知らない人が知事になったら大変」と、森田氏の姿勢を問題視している。