八ッ場ダム推進議連の発足

■読売新聞群馬版より転載 2009年4月11日
「八ッ場ダム、議論が活発化 本体工事着工と次期衆院選控え」

 八ッ場ダム(長野原町)の本体工事着工と次期衆院選を目前に控え、推進派と反対派がそれぞれアピールを強めている。10日には、自民党を中心とした都県会議員による「八ッ場ダム推進議連1都5県の会」が発足し、都内で設立総会を行った。一方、反対派も次期衆院選と7月の東京都議選を、建設凍結に向けた「政治決着の場」と位置づけ、集会などを活発化させる構えだ。

 推進議連には、ダムに事業費を支出する1都5県の自民党を中心とした都県議計267人が参加。来賓として出席した大沢知事は、「八ッ場ダムを中止すべきという意見もあるが、地元の声やこれまでの歴史を一切顧みないもので、怒りすら覚える」と、反対派を批判。また、東京都の石原慎太郎知事は、近年の豪雨災害を引き合いに、「10年、20年後の地球を予見して、きちっとしたものを作る必要がある」と訴え、千葉県の森田健作知事も「首都圏がスクラムを組んで進んでいかなければならない」と推進の立場を明確にした。

 総会では、今後、国への早期完成請願や現地視察などを行うことを確認した。南波和憲・党県連幹事長は、「地元の外で反対の声が強まる中で、きちんとした応援団もいることを地元に伝えたい」と述べた。

 一方、建設に批判的な都県議による「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」代表の関口茂樹県議は10日、取材に対し、「推進議連に公開の場での討論を近く申し入れる」と述べた。同会は、ダム中止後に現地住民の生活再建を進める根拠とするための法整備に向けた議論が民主党内で進んでいることを踏まえ、6月にも、法整備の必要性をアピールする集会を開く予定だ。

■朝日新聞群馬版より転載 2009年4月11日
「6都県議 八ッ場ダム推進へ議連」
 国営八ッ場ダム(長野原町)の建設推進を掲げる1都5県の議員連盟「八ッ場ダム推進議連1都5県の会」が10日、旗揚げした。6都県議267人が参加。メンバーの7割を自民党議員が占め、群馬など3県は公明党議員も名前を連ねた。この日の設立総会では、建設見直しの構えを見せている民主党への対決姿勢を際だたせた。

 「どこかの政党はマニフェストに八ッ場ダム中止を盛り込むようですから、次の都議選(7月)も総選挙も、絶対負けられません」。都内での設立総会で、来賓として招かれた地元の山本一太参院議員が気勢を上げると、会場は拍手喝采に包まれた。当選したばかりの森田健作・千葉県知事も駆けつけ、「私はやらなきゃ駄目、と訴えてきた」などと、推進議連にエールを送った。

 推進議連は、6都県議会に昨年6月以降、個別につくられた議連の連携を目指す形で結成された。今後、ダム建設現場の視察を実施し、地元の生活再建支援への要望などを聞くという。

 一方、ダムの必要性に疑問を持つ6都県議が昨年5月に結成した「八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会」(65人)は来週にも、同ダムについての公開討論会の開催を推進議連に呼びかける方針だ。

■上毛新聞社会面より転載 2009年4月11日
「八ッ場ダム推進へ議連 都内で総会 6都県議267人参加」
 八ッ場ダム(長野原町)建設事業の早期完成を求めている本県や東京、埼玉、千葉、茨城、栃木の各都県議による「八ッ場ダム推進議連一都五県の会」の設立総会が十日、都内で開かれた。主に自民、公明の都県議二百六十七人が加盟し、次期衆院選での建設中止の公約化を打ち出している民主党との対決姿勢を鮮明にした。

 設立総会には来賓として大沢正明知事や千葉県の森田健作知事が出席。三月に初当選した森田知事は「知事選の争点に八ッ場ダムもあった。治水、利水両面から見てやらなきゃ駄目。早期完成に向け、頑張る」と、建設を推進する考えをあらためて示した。

 八ッ場ダムの事業費四千六百億円のうち、一都五県が拠出する負担金は二千七百億円余りに上る。国土交通省の金子恭之副大臣は「十月ごろにはダム本体工事に着手する」との見通しを示した。
 会は衆参両院議長あてに早期建設を求める請願書を提出するほか、現地視察などを行う。

 建設を問題視する「八ッ場ダムを考える一都五県議会議員の会」の関口茂樹代表世話人は「(推進議連に)公開討論会を申し込み、建設理由などを聞いてみたい」としている。

■毎日新聞千葉版より転載 2009年4月11日
「群馬・八ッ場ダム建設:森田知事 、推進に協力 議連1都5県の会に出席」

◇「早期完成へ賛同」
 先月の知事選で争点となった八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の建設の是非について、選挙中態度を明確にしなかった森田健作知事は10日、都内の会合で「治水、利水の両面からやらなければ駄目だ。早期完成に向け、千葉県も賛同したい」と述べ、ダム建設推進に協力する姿勢を鮮明にした。【倉田陶子】

 森田知事は、関係都県の地方議員がこの日結成した「八ッ場ダム推進議員連盟1都5県の会」に出席し、ダム推進の立場で国に協力するとの考えを表明した。会には当初副知事が出席する予定だったが、森田知事は急きょ出席を決めた。

 森田知事は知事選では八ッ場ダムに言及せず、賛否を保留。選挙時の取材に「千葉だけの問題ではなく、当選後に情報を集め精査する。軽々には判断できない」としていた。

 設立総会に来賓として出席した森田知事は「知事選でも反対、反対の大合唱だったが、自分の県だけがよければいいというエゴを言ってはいけない」とあいさつ。「基本的には賛成だった。(当選後に)県庁職員の説明も聞いた。万が一のために1都5県でスクラムを組むべきだ」と話した。ただ、県負担金の財源については「(ダム建設)予算の縮減を国に働きかけていく」と述べるにとどめた。

 県水政課などによると、八ッ場ダムは52年、治水、利水など多目的ダムとして利根川上流に計画され、総貯水量1億750万立方メートル、総事業費4600億円。水没世帯は300を超え、県内外で反対運動も起きている。

 千葉県はダム事業に参加し、本体建設分で401億円、地元振興策でも数十億円を負担する予定。

■東京新聞千葉版より転載 2009年4月11日
「森田知事、八ッ場ダムを推進 アクアライン値下げ 国交相に理解求める」

 森田健作知事は十日、東京都議会議事堂で開かれた一都五県の地方議員で組織する「八ッ場(やんば)ダム推進議連一都五県の会」の設立総会に来賓として出席した。その後、国土交通省を訪問、金子一義国交相と会談し、東京湾アクアライン料金の値下げについて理解を求めた。
 八ッ場ダム(群馬県)推進議連の設立総会には石原慎太郎都知事ら来賓と地方議員約百五十人が出席。森田知事は「千葉県としても頑張りたい」などとあいさつし、事業推進の立場を明確にした。

 総会後、森田知事は「県庁の担当者からこれまでの計画を聞き、治水、利水の両面からやっていかないといけないと感じた。ただ予算の縮減を国に働き掛ける」とした。

 一方、金子国交相とは約十分間会談。森田知事は「アクアラインについて金子大臣から『地元はこれだけ努力するということも示してほしい。森田知事がリーダーとなってまとめて』と言われ、次回は概要を示すと伝えた。大臣は友好的だった」と説明した。 (小川直人)

■産経新聞千葉版より転載 2009年4月11日 
「森田知事、八ッ場ダム推進を表明」

森田健作千葉県知事は10日、東京都庁と国交省を訪れ八ツ場(やんば)ダム建設工事推進を表明したほか、アクアライン(東京湾連絡道)通行料800円化の早期実現を訴えた。
 東京都庁で開かれた「八ツ場ダム推進議連1都5県の会」設立総会に来賓として出席した森田知事は、石原慎太郎東京都知事、大沢正明群馬県知事に続いて「知事選でも八ツ場ダムは争点になったが、治水利水の両面から見てもやらなければならない。首都圏がスクラムを組んでみんなが良くなるように進んでいかなければならない。早期完成へ向けて千葉県も頑張る」と建設推進を明言した。

 会議出席後に森田知事は「基本的には八ツ場ダム建設に賛成だ。県庁内で経過などの説明も聞いたが、治水利水の両面で、万が一のことも考えなければならない。2兆円以上の借金があるので、予算縮減も国に働きかけていかねばならないと思っている」などと説明した。

 その後国交省に、金子一義国交大臣を訪問した森田知事は「千葉を盛り上げるためにアクアライン800円化を助けてほしい」と要請し、23日の首都圏サミットで、アクアラインの800円化を決議する見通しを告げると、金子大臣も「ぜひそうしてほしい」と、前向きに検討する意向を示した。

 面談後に知事は「森田知事が(アクアライン800円化を)首都圏でリードしてほしいといわれた。次回は概要を示せるようにする」などと話した。

■読売新聞千葉版より転載 2009年4月11日
「アクアライン 知事、国交相に値下げ要望」

 森田知事は10日、東京都千代田区の国土交通省で金子国交相と会談し、東京湾アクアラインの通行料について、現行の乗用車3000円を800円に引き下げるよう要望した。国交相は「千葉県と反対側の神奈川県や川崎、横浜市、東京都もアクアラインを使用している。皆さんをまとめてきてほしい」と応じた。

 知事は「石原慎太郎都知事や松沢成文神奈川県知事らと首都圏サミット(8都県市首脳会議)で決議をしようと話をしている」と語った。これに関連して森田知事は会談後、「首都圏を活性化させるには、アクアラインの値下げが必要だ。観光地、企業誘致を含めて、国交相と今度会う時には、私たちの考え方を示す」と記者団に語った。

 また、千葉市の鶴岡啓一市長が、アクアライン値下げなどの実現性に疑問を投げかけたことについて、知事は「批判するのは勝手だが、難しいからこそ、できる限りの英知を絞って、果敢に挑戦することが大事だ」と反論した。

◇八ッ場ダム建設 知事、推進意向
 森田知事は10日、自民党議員らによる「八ッ場(やんば)ダム推進議連1都5県の会」の設立総会に来賓として出席し、群馬県で計画中の同ダムについて、「千葉県だけを考えても、治水・利水の両面から見て、やらなければダメだ。完成に向けて、千葉県としても頑張りたい」と述べ、建設推進の考えを初めて明らかにした。

 この中で知事は「1都5県の信頼関係もある。首都圏がスクラムを組んで、みんなが良くなるように進んでいかなければならない」とも語った。知事選では建設の必要性に関して慎重な姿勢を見せていた。

 同会は、同ダム事業にかかわる群馬、埼玉、東京、千葉各都県などの自民党議員らで構成。東京都新宿区の都議会議事堂で開かれた総会には、石原慎太郎都知事や笹川尭自民党総務会長らも来賓として出席した。

 また、森田知事は金子国土交通相との会談後、同ダム事業費の県負担分について、「簡単に言うと、負けてもらうよう努力しないといけない。東京あたりは財源があるし、国への(事業費節減の)働きかけもやっていかないといけない」と記者団に答えた。

■朝日新聞千葉版より転載 2009年4月11日
森田知事「八ツ場ダム必要」

 森田健作知事は10日、都内で開かれた八ツ場ダム(群馬県)の早期完成を求める6都県議員連盟の設立総会に出席した。同ダム事業については選挙中態度を明らかにしていなかったが、「八ツ場ダムは必要」と積極的に推進する立場を鮮明にした。
 議連は東京、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬の都県議150人で構成される。ほとんどが自民党系の議員。会場には小渕優子少子化担当相や笹川尭衆院議員ら、建設現場となる群馬県選出の国会議員もかけつけた。

 東京都の石原慎太郎知事らの後にあいさつにたった森田知事は「八ツ場ダムは治水、利水の両面からみてやらなきゃだめ。早期完成のために議連の先生方のお力添えを賜りながら、県として頑張りたい」と話した。
 選挙期間中、森田知事は「県単独の事業ではないので、精査しながら関係都県と協議した上で対応を考える」との姿勢を示していた。当選して一気に推進へ傾いた形だ。報道陣に対し「当選後、県の説明を聞き、1都5県で取り組むべきと判断した。ただ、財政も厳しいので予算縮減は求めたい」と説明した。

 国と関東6都県による同ダム事業は、事業費が4600億円。県の割り当ては760億円で、すでに324億円を支出したとされる。県は早期完成を求めてきた。一方で、同ダムは不要だと主張する市民団体がダムへの支出中止を求め、知事らを相手に訴訟を起こすなど反対の声も多い。
 森田知事は議連総会に参加後、金子一義国交相と会談し、アクアライン値下げを訴えた。

■共同通信 2009年4月10日配信 
「八ッ場ダム「反対論は住民無視」6都県議の会結成し訴え

計画から50年以上たっても完成していない国土交通省の八ツ場ダム(群馬県長野原町)建設事業の必要性を訴えようと、群馬県など関係都県の議員が10日、都内で「八ツ場ダム推進議員連盟1都5県の会」の結成式を開いた。

 南波和憲群馬県議は「取水、利水両面で重要なダム。反対論は長い歴史を無視し、住民の感情を逆なでしている」と早期の完成を訴えた。

 同会には、治水や利水の受益の代わりとして事業費を負担する茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京の6都県の都県議267人が加盟し、自民党が大半。川辺川ダム(熊本県)などで計画見直しの動きが強まっていることへの危機感が背景にあるとみられる。

 八ツ場ダムは1952年、旧建設省が建設を計画。反対運動で棚上げになったが94年に工事が始まり、2015年の完成を予定している。各都県の住民が不必要なダムへの公金支出は違法だとして住民訴訟を起こしている。

■TBS動画ニュース 2009年4月10日
http://news.tbs.co.jp/20090410/newseye/tbs_newseye4105249.html