2009年5月24日 朝日新聞群馬版より転載
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000000905240004
国土交通省が計画する八ツ場(や・ん・ば)ダム(長野原町)を考える住民らの学習会(群馬革新懇主催)が23日、前橋市であり、市民団体「八ツ場ダムをストップさせる市民連絡会」の嶋津暉之代表が講演、改めてダム建設が必要のないことを訴えた。
その理由として、嶋津氏は(1)首都圏は「水余り状態」で新たな水源は必要ない(2)国は堤防の増築をはじめ河川整備を進めてきており、洪水は既存のダムや堤防で防げる(3)建設予定地は浅間山噴火で生じた土砂が堆積(たい・せき)してできた軟弱な地盤で危険であることなどをあげた。
水余りについては、嶋津氏は利水面で一番恩恵をうけるとされる東京都でも1日200万トン以上の水がだぶついている状態になっていることを紹介した。
八ツ場ダムを巡っては関東の1都5県を相手取って住民らが建設負担金の差し止め訴訟を起こしており、11日に東京地裁であった判決では訴えが認められなかった。群馬県を相手取った訴訟の判決は来月26日に前橋地裁で予定されている。